(1)
八丈島の地上付近の風の変化を見ていきます。

15時に東よりの風でしたが、徐々に反時計回りに風向を変えながら風速を強めており、22時頃に北風となり、風速も最も大きくなっています。それ以降は、反時計回りに風向を変化させながら風速は弱まっています。

風向の変化と低気圧の中心の位置関係は上図のようになります。低気圧中心の移動方向の右側では時計(右)回り、左回りでは、反時計(左)回りに風向が変化します。
今回の八丈島では風向が反時計回りに変化しているので、八丈島は低気圧の移動方向を基準に左側に位置することがわかります。この低気圧は東進していることから、八丈島は低気圧の北側であり、低気圧が通過したのは八丈島の南側です。理由については、下記のようにまとめられます。
風向が東から北よりに反時計回りに変化したため。(23字)
(2)

15時から18時の高度0.7kmから1kmにみられるシアーラインを示します。シアーラインより下層では東よりの風、上層では南よりの風となっています。さらに上層に行くにつれて風向が時計回りに回転し、シアーラインの上層は暖気移流であることを示しています。
下記のように温暖前線では、上層に南よりの暖気移流となります。


また、21時の予想図から、等温線集中帯で表される温暖前線が通過したあとであることから、この予想図とも矛盾しません。
よって正解は、ア:温暖前線です。
(3)

この部分の風向から温度移流を考えます。温度移流は上方に向かって風向がどのように変化しているのかにより求めます。時計回りに変化していたら暖気移流、反時計回りなら寒気移流となります。よって答えは、
温度移流:寒気移流
理由:風向が上空に向かって反時計回りに変化しているため。(25字)
(4)
まず、ウィンドプロファイラは、大気に存在する水蒸気や降水粒子等から散乱される電波を解析し、風向を求めています。大気が乾燥すると、戻って来る電波が少なくなり、観測可能な高度が低くなる傾向にあります。
今回のパターンも、21時以降は八丈島上空の2.5km以上の大気が乾燥したことによるものです。
またこれについて図8に見られる気象状況に言及するようにとあるので、考えてみます。

図8では、八丈島はすでに寒冷前線が通過した後です。寒冷前線の後方は、下降流域となっており、乾燥しています。よって、
低気圧西側の下降流によって乾燥した空気が、八丈島の高度約2.5km以上の上空まで達したため。(48字)






