4-4 短期予報:いつもよくみる天気予報について解説【気象予報士試験対策】

短期予報とは、今日・明日・明後日までの天気を予報するものです。気象庁は目的に応じて、主に以下の3つの形式で情報を発表しています。

学科試験(専門知識)では、これら3つの予報の「予報される要素(風や降水確率の有無)の違い」や「言葉の厳密な定義」が正誤判定問題として頻繁に狙われます。


1. 府県天気予報

最も馴染み深い、都道府県ごとの天気予報です。「東京地方」や「大阪府」といった一次細分区域(場合によっては二次細分区域)という「面」の単位で発表されます。

1-1 発表のタイミングと期間

毎日 5時、11時、17時 の1日3回発表されます。

発表時刻予報期間内容のポイント
05:00今日・明日「今日」の予報からスタート。
11:00今日・明日最新の実況に合わせて修正発表。
17:00明日・明後日夕方の発表から、新しく「明後日」の予報が追加される。

1-2 予報される要素と【試験のポイント】

  • 天気: 「晴れ」「くもり」「雨」「雪」など。
  • 風: 風向と風速(「北の風 後 南の風」など)。
  • 波: 波の高さ。
  • 降水確率: 6時間毎の確率を10%単位で予報。
  • 最高・最低気温: 1℃単位で予報。

【試験のひっかけ】

  • 降水確率とは、「指定された時間内に、1mm以上の雨または雪が降る確率」です。試験では「降水確率が高いほど、雨が激しく降る」「降水確率が高いほど、雨が長く降る」という誤りの選択肢が必ず出ます。雨の強さや、降る時間は一切関係ありません。
  • 波の高さとは、最大波高ではなく「有義波高(ゆうぎはこう)」のことです。

2. 天気分布予報(メッシュ予報)

府県天気予報が大まかなエリア(面)での予報なのに対し、より細かいメッシュ(格子)で面的に分布を示した予報です。山沿いと平野部など、地形による天気の違いを一目で把握できます。

2-1 予報仕様

  • 予報期間: 24時間先まで
  • 更新頻度: 1日3回(5時、11時、17時)
  • 解像度: 5kmメッシュ
  • 時間分解能: 3時間ごと

2-2 予報要素(4種類のみ)

以下の4つの要素について、3時間刻みの分布図として発表されます。
※注意:分布予報には「風」と「降水確率」が含まれていません!(試験で最も狙われるポイントです)

  • 天気: 「晴れ」「くもり」「雨」「雨または雪」「雪」の5階級。
  • 気温: 5℃ごとに色分けして面的に表示。
  • 降水量: 3時間の降水量を段階で表示。
  • 降雪量: 3時間の降雪量を段階で表示。

3. 地域時系列予報

府県予報のエリアをさらに細かく分け(二次細分区域などを統合したエリア)、時間の経過に沿って天気の変化をピンポイントで追う予報です。
「朝は晴れるけど昼過ぎから雨」といった、現象の変化するタイミングを知るのに使われます。

3-1 予報仕様

  • 予報期間: 24時間先まで
  • 更新頻度: 1日3回(5時、11時、17時)
  • 時間分解能: 3時間ごと

3-2 予報要素(3種類のみ)

分布予報と似ていますが、こちらは「地点」ごとの「時系列」です。
※注意:時系列予報には「降水量」や「降水確率」などの『降水に関する情報』が含まれていません!

  • 天気: 晴れ、くもり、雨、雨または雪、雪。
  • 風: 風向(8方位)と風速(階級)。
  • 気温: 摂氏温度。

4. まとめ:3つの予報の比較表

試験直前はこの表を頭に焼き付けてください。特に「風」と「降水に関する要素」がどれに含まれていて、どれに含まれていないかの組み合わせが正誤問題の合否を分けます。

予報の種類形式・対象予報要素期間・分解能学科試験のポイント
府県天気予報広いエリア(面)
文章・マーク
天気、風、波
降水確率、気温
今日・明日・(明後日)
(降水確率は6時間毎)
降水確率は「1mm以上の確率」。強さや時間は関係ない。
天気分布予報5kmメッシュ
(面的分布)
天気、気温
降水量、降雪量
24時間先まで
(3時間ごと)
「風」と「降水確率」の予測はない。
地域時系列予報特定の地点
表・グラフ
天気、気温、風24時間先まで
(3時間ごと)
「降水量」や「降水確率」はない。風がわかるのが特徴。