第60回実技1 問4

(1)

まずシアーラインの両側の気温を分布についてです。シアーラインの北西側と南東側の気温を比較すると、明らかに北西側は南東側よりも気温が高いところが多くなっています。よって気温の分布の特徴は

シアーラインの北西側は相対的に高温、南東側は低温である。(28字)

次にエコー分布の特徴です。エコーにシアーラインを書き込みますと、エコーに沿って帯状に黄色い領域が分布しています。降水強度に言及してとありますので、凡例から黄色い領域は降水強度5.0mm/h以上の降水強度であることに触れて下記のようにまとめます。

シアーラインに沿って降水強度5.0mm/h以上のエコーが分布している。(33字)

シアーラインの北西側は北西の風、南東側は南よりの風となっており、気温は北西の側の方が高いということに注意すると、以下のようなシアーラインかくことができます。

(2)

(1)よりシアーラインの北西側では北西の風、南東側では南の風となっていましたのでそれを踏まえて図12を確認します。

3時に北西の風から南よりの風に変わっていますので、シアーライン通過時刻は3時です。

シアーラインの通過の方向ですが、北西の風が南よりの風となり気温が低下しているので、(1)より、高田はシアーラインの北西側の領域から南東側の低温領域に入ったことがわかります。シアーラインの通過の方向は南下か北上かと問われたら北上と言えます。

また、8日朝までののシアーラインの移動についてです。シアーライン通過後からも比較的降水が強くなり、9時まで降水が強いままです。(1)より、シアーライン付近は比較的強い降水エコーが解析されていることがわかっていますので、シアーラインは高田を通過後も、高田の近くに停滞したと言えます。

よって答えはウです。理由については上記をまとめて以下のようになります。

風向が北西から南よりに変化し、気温が下降、降雪が強まった後も、風は南よりで気温が低く、強めの降雪が続いた。(53字)

9時までの前6時間の雪水比を求めるので、3時から9時の降雪量と降水量について確認します。このとき、グラフ上の3時の値から6時の値までを足すのは間違いです。グラフは前1時間の値示しているので、3時の値は2時~3時の値を示します。よって3時から9時の6時間の値は4時の値から9時の値までの6本分を足したものです。

降雪量(cm)は、2+2.5+4.5+2+4+2=17

降水量(mm)は、3+3+4.5+3.5+4+3=21

となりますので、雪水比(cm/mm)は、降雪量を降水量で割ると、0.8となります。

(3)

図の読み取り問題です。凡例を見ながら、色に対応した降水量を解答してください。例えば8日12時の予想図であれば、9時から12時の3時間の降水量を示します。黄色のエコーがあるので最大20mmの降水量であることがわかります。また、(2)より雪水比が0.8ですので、降雪量(cm)は降水量に0.8をかけることで求まりますので、9時から12時の最大降雪量は16cmです。

他の時間も同様に求めると以下の通りです。

大雪警報の基準が6時間で30cmという条件となっています。①の解答から、6時から12時の6時間では、降雪量は26cmであるので基準に満たないですが、9時から15時の6時間では40cmとなりますので、警報基準を超えることになります。12時には達してない基準が、15時には達することになるので、12時から15時の間に基準を超えることになります。この時間帯は予報用語でいうと昼過ぎとなります。