(1)

強雨域の形状ですが、問題文に、「その形状は大雨の時によくみられる」とあります。学科試験の範囲でもありますが、にんじん状の雲であるテーパリングクラウドと形状が似ています。
これを言葉で表現すると
強雨域は帯状の南西側ほど幅が狭くなっている。(22字)
となります。
(2)


レーダーエコーの強雨域よりも、これに対応する赤外画像のa付近の雲域のほうが明らかに広いことがわかります。この原因について問われているのがこの問題になります。
赤外画像では、団塊状の雲が非常に明るく写っていることから、雲頂高度が非常に高い積乱雲であることがわかります。発達した積乱雲は、対応圏界面に達すると、圏界面より上層は安定しているため、それより雲頂高度を伸ばすことができなくなります。すると次第に、下の図のように圏界面に沿って水平に雲が広がっていきます。

このような、現象によって、強雨域よりも、赤外画像に写る雲域のほうが広くなるわけです。
よって、答えは、
積乱雲が圏界面まで発達し、その付近で雲が水平に広がるため。(29字)
(3)
①

まず地点aですが、950hPaから500hPaにかけての風向の特徴とのことですので、950hPaと500hPaの風向だけを比較するのではなく、950hPaから500hPaまでの間で風向がどのように変化しているかを回答してください。一般的にこのような問われ方では、上層に向かって時計回り(反時計回り)に変化しているというような回答か、〇〇hPaより下層は〇方向の風で、上層は〇方向の風となるというような回答しかできないと思います。もしくは、風向が一定であるというのもあるかもしれません。
この問題に当てはめてみますと、下層から上層に向かって、風向が南南西から南西に時計回りに変化しているのがわかります。暖気移流の特徴です。
上空に向かって時計回りに変化している。(19字)
となります。
続いて地点bです。こちらは地点aの問題と違い、単純に950hPaと500hPaの風速を比較してくださいとの問題です。しかも字数も15字と短いので、
500hPaの風速が大きい。(14字)
となります。問題によっては、風速を示して答えるように条件がついている場合もありますので、問題はよく読むようにしましょう。
②

1000hPaと600hPaの相当温位について、読み取ります。赤線がクロスする部分です。
太実線が6Kごと、細実線が1Kごとに引かれていますので、それに留意しながら読み取ります。
まず地点aについてですが、1000hPaでは、336Kの線から5本目なので341K。600hPaでは、付近にLの表記があることから、周囲よりも相当温位が低いことを意識して、330Kの線から5本目で325Kとなります。よって求めるべき相当温位の差は16K。
次に地点bも同様にして、1000hPaでは343K。600hPaでは、333Kとなります。よってこの差は10Kとなります。
③
上昇流の要因といえば風の収束と山地斜面での強制上昇があげられます。今回与えられている条件で言えば風の収束が原因となりそうです。では風の収束とはどのようなものでしょうか?一つは風向のシアーによって、異なる方向から風が吹き付け、収束している場合です。もう一つは風向が一定でも、その先で風速が小さくなる場合です。車の渋滞をイメージしてください。円滑であった車の流れが、どこかでスピードを落とせば、その後ろの車がつまってしまい、渋滞が起きてしまいます。
今回の問題で地点aかbに同じような状況がないか探してみます。

地点aおよびb付近の地上から900hPaでは、風向は一定のようです。しかし、地点a付近については、風速の変化があるようです。南南西の風がa地点では風速50ktですが、その先の北緯32°では40ktと風速が小さくなっています。

まとめますと
地点aの風のほうが北緯32°の風より強く、収束がみられる。(29字)
(4)

風向の鉛直分布の特徴なので、上層に向かってどのような変化があるのかないのかを回答することになりそうです。
まず、18:00についてですが、上層に向かって時計回りに風向が変化しています。風向に着目してと問題に書かれているので、風向に言及してまとまめると、
上空に向かって南東から南西に時計回りに変化している。(26字)
次に0:30についてです。18:00と同様にして考えると、風向は地上付近では北西で、上層に向かって西北西に反時計回りに変化しているのがわかります。ここで前線面を示唆する特徴がある高度を示すように書かれていますので特徴的な高度を探してみます。すると反時計回りに風向が変化するのは2.5km付近までで、それより上層は風向が西南西で一定であることがわかります。風向が反時計回りに変化している2.5kmより下層で寒気移流となっており、2.5kmがその上端、つまり寒冷前線面ということになります。
これらをまとめますと
上空に向かって、北西から西南西に反時計回りに変化し、2.5kmより上はほぼ西南西の風である。(45字)
(5)
①
図6や図8も参考にして、鹿児島の温暖前線の通過時刻を求めるとの問題です。問2において、図6や図8を用いて10日21時の温暖前線を作図しました。

これをみると10日21時に鹿児島付近に温暖前線があるため、鹿児島の温暖前線通過時刻は10日21時前後ではないかとあたりがつきます。
次に図13を見てみます。

赤丸で示した21:00に、風速が大きくなり、気温が上昇しきったのがわかります。やはり21:00温暖前線が通過したと言えそうです。
時刻 21時00分
理由 南南東の風が強くなり、急な気温の上昇が止まったため。(26字)
②
寒冷前線については、青丸で示した22:00に風向と気温に大きな変化があります。南南東の風が西風となり、気温が大きく下降しています。よって、
時刻 22時00分
理由 風が南南東(南南西)から西に時計回りに変化し、気温が急下降したため。(29字)











