(1)
①
まず、福島県から関東地方内陸部にかけての低圧部とはどこかというと

この青い部分あたりです。

低圧部と図7を重ねて、低圧部と関東の南東海上の湿数と鉛直流について比較すると、上のような位置関係になります。それぞれまとめると
鉛直流
関東の南東海上は強い上昇流域だが、低圧部は下降流域または弱い上昇流域である。(38字)
湿数
関東の南東海上は湿数が小さく湿潤だが、低圧部は相対的に湿数が大きく乾燥している。(40字)
②
①に示した図7下の850hPaの天気図の低圧部付近にWのマークが見られます。これは温度の極大点を表していますので
低圧部には、高温の極値がある。(15字)
③
②の解答から、低圧部が高温になっていることの要因を述べることになります。図10と図7下の風向きを重ね合わせるとおおよそ下の図のようになります。

これは西風が山を越えた先で高温になっている状況です。フェーン現象です。
山岳の風下の下降流による昇温(フェーン)。(15字)
(2)
下の通り前線を作図することができます。

寒冷前線は等相当温位線集中帯の南東側に沿った位置で、地上天気図の気圧の谷を通すように書きます。また寒冷前線の西側は西より成分の風、東側は南よりの風とシアーが見られますので、それらを分けるように書きます。また閉塞点については、今回は温暖前線が描かれていますので、等相当温位線集中帯がくさび形になっている頂点付近の温暖前線と寒冷前線の交点とします。
(3)
(2)で描いた前線を図6上の500hPaの予想図に重ね合わせると下のようになります。

したがって閉塞点は500hPaの5520mに対応します。
(4)
図9と本州付近の前線を重ね合わせると下の図のようになります。

鉛直流の前線付近の特徴と地形の影響による特徴について考えます。
前線付近は暖気が寒気の上に上昇するため上昇流域が広がっています。
一方で地形の影響ですが、温暖前線のさらに北東側、東北地方北部では下降流となっています。山地に吹き付けた風がどのように上昇流や下降流を生み出すかを念頭に置きます。日本の内陸部にふきつけているのは赤矢印の温暖前線に吹き付けている南西風です。これが山地の南~南西斜面で上昇流を生み出し、北~北東側で山を越えた下降流を生み出します。
よってこれらをまとめると
前線付近および山地の南~南西斜面では上昇流域、山地の北~北東側では下降流域になっている。(44字)
(5)
①

左側に示すGSMガイダンスでは黄色いところが最大値となっていますので、200mmと読み取れます。
一方で、右側に示す図6の最大値は97mmとなっていますので、
200÷97=2.06となり、四捨五入により小数第一位までとすると2.1となります。
②
下の図は図10と図11を重ね合わせた図です

どちらも山地の南から南西斜面付近に緑や黄色の強雨域が見られますので
山地の南~南西斜面に沿って分布している。(20字)
③
GSMよりもMSMのほうがより、地形にそって強雨域が予想されているのがわかります。
これらのモデルでは、計算過程で地形のデータを利用するときに、実際の地形ではなく、ある程度簡略化されたモデル地形をもとに計算されます。このモデル地形ですが、地球全体を予想するGSMよりも日本付近のみに対応したMSMのほうが詳細な地形モデルを使用しています。よって実際の地形に近いきめ細やかな予想が可能になっています。したがって、
(MSMガイダンスは、)MSMのモデル地形の分解能が高いため、実際の山地の南西斜面を中心にきめ細かく予想している。(55字)
(6)

①
風向と気温について注目してみます。寒冷前線が通過すると南よりの風から西よりの風に変化することが多いです。また気温は下がります。このような変化をしている時間帯は4:30から4:40にかけてですので、通過した時間帯は4時40分となります。
また根拠について前述のとおりまとめると、
風向が南南西から西南西へ変わり、気温の下降が始まったため。(29字)
②
②前30分間降水量の最大値は12+15+13=40mmでその時刻は5時20分です。
また降水強度とは、1時間あたりの降水量に換算した降水の強さです。今回の場合は30分あたり40mmなので、降水強度は2倍の
80mm/hです。
③
表面雨量指数は1km2内の降水が流れ出る際の流量で近似できるとのことですので、1km2の範囲の降水量を求めます。40mm/hの降水が1時間降ったとき1km2の範囲 の降水は、
40mm×1km×1km=0.04m×1000m×1000m=40000m3
またこれが流れ出る際の流量(m3/s)ですが、上の降水量は時間あたりですので1秒あたりに換算すると
40000m3 ÷3600s=11.11m3/s
四捨五入により小数第一位までとすると表面雨量指数は11.1m3/sとなります。
④
③では40mm/hで計算しましたが、御前崎の降雨強度の最大値は80mm/hであり、前問の2倍です。
よって表面雨量指数は③の2倍である22.2m3/sです。
⑤
④の表面雨量指数は22.2は、表1の基準IIが該当します。


















