(1)


等相当温位線に色をつけてみますと、温度関係がよくわかります。試験当日にこんなに丁寧に色を塗っていたら時間がなくなりますので、ほどほどに着色してください。
まずDについてです。
Dは図10より、等相当温位線が集中している部分のすぐ南側に位置することから、相当温位の特徴は、傾度の大きい範囲の南端となります。安定性は図11より相当温位は950hPaで約342K、850hPaでは図10より約348Kであり、下層のほうが相当温位が低いです。よって、安定となります。
Eも同様にしてみてみますと、図10より351Kの等相当温位線が凸になっている極大に位置します。また、安定性は、950hPaで約355K、850hPaで約352Kとなり、下層のほうが相当温位が高いため対流不安定です。
Fも同様にして、339Kや342Kの低相当温位の領域が入り込んでいる点に位置することから、極小。安定性は、950hPaで約351K、850hPaで約342Kとなり、下層のほうが相当温位が高いため対流不安定です。
(2)

図10では、領域Gの中心付近西南西から東北東の方向に帯状に強雨が解析されています。この付近の風向と風速の特徴について図11の950hPaの予想図を見てみます。なお、大雨をもたらす風の特徴といえば収束です。どのように収束しているかを踏まえながら見ていきます。

風向と風速を示してと問題文に書いてあるので、それぞれ言及するようにします。
風向については一様にほぼ南西です。
風速については、強雨域の南側では50ノット程度、北側では35~40ノット程度となっています。後面で風速が大きく、前面で小さい状況は収束しているといえます。前の車が遅くて渋滞しているようなイメージです。
これらをまとめると、
強雨域の南側は50ノットの南西(南南西)風、北側は相対的に弱い南西(南南西)風で、その間に収束がみられる。(43字)
(3)
①
まずは850hPaと950hPaのそれぞれの東経129.5°での等相当温位集中帯の南縁の位置を求めます。

850hPaでは北緯34.0°です。

950hPa面では北緯33.4°です。850hPaよりも地上に近い950hPaでは、集中帯の南縁が850hPaよりも南側に位置することがわかりました。集中帯の南縁は同じ傾きで地上に到達しているので、もう少し南側となります。具体的に計算していきます。

断面を描くと上の図のようになります。100hPaあたり、0.6°南にいく傾きなので、950hPaから1000hPaでは0.3°南になりますので、北緯33.1°となります。1°刻みでの解答では33°です。
②
850hPa、950hPa、地上の集中帯と強雨域の位置関係を見てみます。

東経129.5°上で強雨域に最も近いのは950hPaの集中帯南縁ということになります。これをこのまま回答しますと、
強雨域は、950hPaの集中帯の南端付近に位置する。(書き出しを含め26字)
(4)

①
3時間での降水量が最も多いのは、12時から15時であり、54mm+29mm+25mm=108mmとなります。前3時間降水量ですので、観測したのは15時の前3時間降水量となります。
②
風向は、大雨の時間帯の前後で、南南西から西風へと時計回りに変化しています。
風速は大雨の直前に8m/sまで強まっていますが、その後徐々に弱まり、1m/sまで弱まっています。
これらをまとめると、
大雨の前は南南西の風が強まったが、その後風向が時計回りに変化し西になり弱まった。(35字)
③
大雨の時間帯では気温と露点がともに下降していますので、
気温、露点温度ともに下降したと解答できます。
④
南南西の風が強まり、西向きに変化しながら弱まった変化と気温と露点温度がともに下降した変化についてということになります。ここで図11を見てみます。

☓が佐世保の位置になります。この相当温位線集中帯、すなわち前線の南側では南南西の風で北側では風速は比較的小さく、風向もまばらです。よってこの前線の南側の領域にあった佐世保が、北側の領域に変わったと推測できます。つまり前線が南下したと考えられます。相当温位についても前線の北側のほうが小さいため、気温と露点温度が下がる変化も辻褄が合います。
よって、南下する前線の通過と解答できます。
(5)
①メソモデルのほうが予想範囲が狭い分、空中分解能は高いです。
②全球モデルでは、静力学平衡なモデルを使って計算を簡略化していますが、メソモデルでは、非静力学モデルを使い、対流性降水を予想できるようにしています。このあたりは、学科の範囲なので間違えないようにしてください。送り仮名にも気をつけてください。


③降水域の形状を答えるように指示があります。図14のメソモデルでは帯状の降水域が表現できていますが、図13の全球モデルでは表現できていません。

④⑤⑥(2)でも言及していますが、前線の南側で、南西の風が吹いており、風の収束が見られます。
⑦強雨域の付近にWと書かれた高相当温位域があります。













