(1)
①
a

12時間後と36時間後の台風中心の気圧の比較です。どちらも1000hPaの等圧線の内側に1本の等圧線が引かれており996hPaということになりますので、変化量は0hPaです。
b

12 時間後と36時間後を比較すると、湿潤域は北東側に広がり、乾燥域は中心の南西側に広がっているのがわかります。これは台風の温帯低気圧化の特徴を背景とした問題です。低気圧の進行方向の前面では暖気が北上し、前線面を滑昇することで湿潤となります(バルジ状)。一方で、後面では乾燥した寒気が中心に向かって回り込み、乾燥域となります。
これらをまとまめると、
台風中心からみて南西側では乾燥域が広がり、北東側は全体が湿潤域となる。(35字)
c

高相当温位域の基準はありませんが、わかりやすく351K以上の領域をマークしました。形状の変化を20字程度という短い字数で簡潔にまとめると、
楕円状から円に近い形に変化している。(18字)
②
d

500hPaの予想図に地上の台風中心の位置を記載します。地図上の緯度10°分の長さから、50km以上間隔があるので、ほぼ鉛直ではなく、500hPaの中心は地上中心の東にあります。主語を間違えて解答しないようにしてください。
e

こちらもdと同様に考えますと、明らかにほぼ同じとなります。
f

中心付近にWを囲む等温線で示される温度極大域がありますが、中心付近にはそれ以外の等温線がなく、温度傾度は緩やかであると言えますので、
中心(のわずかに南西)付近に極大ががあり、そこからの温度傾度はゆるやかである。(36字)
(2)
温帯低気圧化の特徴が前問のどれにあたるかという問題ですので、(1)で答えたそれぞれの特徴について振り返ります。
a: 12時間後から36時間後にかけて、台風の気圧変化がない。
温帯低気圧になることで気圧の変化が止まるわけではないのでこれは、温帯低気圧化と関係ありません。
b: 12時間後から36時間後にかけて700hPa面で南西側で乾燥域が広がり、北東側では湿潤域が広がる。
低気圧の進行方向の前面で暖気滑昇による湿潤域の拡大と後面からの寒気の回り込みによる乾燥行き拡大は、温帯低気圧の特徴です。
c: 12時間後から36時間後にかけての850hPa面の高相当温位域の形状が、楕円形から円形に変化している。
温帯低気圧化が進むと低気圧の構造は円形から非対称に変化するので、温帯低気圧化とはむしろ反対の特徴です。
e: 850hPa面の相当温位の極大と地上の台風中心とがほぼ同じ位置である。
台風は中心付近に暖気核をもつという特徴があるので、これは台風の特徴です。温帯低気圧化と関係ありません。
f: 地上の台風中心のわずか南西に500hPaの気温の極大があり、この付近から外側へかけての温度傾度は小さい。
台風の特徴である暖気核があり、温帯低気圧の特徴である温度傾度が小さいので、温帯低気圧化と関係ありません。
よって答えはbです。
(3)
①

台風中心から200kmの位置を円で囲んでいます。上の図の全球モデルでは12時間降水量の最大は中心の東側に+86と書かれているように86mmであることがわかります。一方でメソモデルではオレンジの領域の200~250mmを極大として、南北に100mm以上の緑の領域が伸びています。よって、
メソモデルでは、台風中心の東側に、強い降水域が南北方向に帯状にのびている。(37字)
②
中心気圧は全球モデルでは996hPa、メソモデルでは等圧線の間隔が2hPaなので、992hPa。
996hPaの範囲は半径200kmの円を基準として比較すると、メソモデルの方が広いです。
よって、中心気圧は低い。996hPa以下の領域は広いとなります。















