第59回実技1 問2

(1)

トレーシングペーパー等で、低気圧の中心を写し取るだけの作業です。図5と図6の低気圧の中心をよみとると以下のようになります。

これを解答図に作図しますと以下のようになります。

(2)

①17日21時には地上低気圧中心は500hPaの低気圧の中心からみて南東側にあります。

②地上低気圧中心と500hPa低気圧の中心の地図上の距離は20mmであり、北緯30°から40°の地図上の距離40mmの半分です。北緯30°から40°の実際の距離は600海里なので、地上低気圧中心と500hPa低気圧の実際の距離は300海里です。

③18日21時についても同様にして、地上低気圧中心は500hPaの低気圧の中心からみて側にあります。

④地上低気圧中心と500hPa低気圧の中心の地図上の距離は10mmであり、同様に実際の距離は150海里です。

(3)

前線は等温線集中帯や等相当温位線集中帯の暖気側となります。低気圧の中心付近に向かって等相当温位集中帯が北に凸となっております。以下の図のように、等相当温位の暖気側である315Kから324K付近が寒冷前線、315Kの等相当温位線が温暖前線に対応します。なお温暖前線に対応している315Kの等相当温位は不自然に折れ曲がっていますが、無視して両端を自然につなげています。今回の寒冷前線の西側では西よりの風、東側では西南西から南東の風となっています。温暖前線付近では風向のシアーは不明瞭です。

地上の天気図より、気圧の谷のを通すように整合性をとって前線位置を修正すると以下のようになります。

(4)

①北側の正渦度域と南側の負渦度域の境界の渦度の0ラインは強風軸です。

②低気圧の中心はこの渦度の0ラインの強風軸より北側にあります。

③低気圧の中心に向かってのオレンジで示した306Kの等相当温位線がくさび形に入り込んでいます。

④相当温位が低い領域が、低気圧の中心の前面に回り込んでいる状況なので、この低気圧は閉塞していると言えます。

⑤閉塞前線は強風軸の真下付近に形成されるのが教科書的パターンですので、500hPaの天気図から写し取った強風軸と、等相当温位線集中帯がくさび形に入り込んでいる交点付近となりますので、北緯35°、東経143°付近が閉塞点となります。