第56回実技1 問2

(1)

①②進行方向の前面の0℃の等温線の北端は青で示しています。12時間後は42°、24時間後も42°となります。

③④進行方向の前面の12℃の等温線の北端は赤で示しています。12時間後は33°、24時間後は37°となります。

⑤進行方向の後面の0℃の等温線の北端は水色で示しています。24時間後は33°となります。

(2)

発達する低気圧の周辺では進行方向の前面の暖気の北上と後面の寒気の南下が見られます。この低気圧においても等温線の変化から暖気の北上と寒気の南下について見てみます。

まず、進行方向の前面では、赤で示した12℃の北端が初期時刻から24時間後にかけて10°程度北上しています。進行方向の後面では0℃南端が5°程度南下していることから、寒気の南下が見られますが、暖気の北上ほど顕著ではありません。よって暖気の北上が顕著です。

初期時刻から24時間後にかけて、低気圧進行方向の前面の暖気の北上によって、等温線の間隔が狭くなっています。進行方向の後面はそれほど変化はありません。よって温度傾度の変化が大きいのは進行方向の前面です。

(3)

まず12時間後について見てみます。低気圧の中心から300kmについて赤丸で囲みました。

網掛けになっていない乾燥域が中心の南や南西に広がっています。これを見たまま表現すれば良いので

中心の南とその南西にかけて広がっている。(20字)

となります。

24時間後については、12時間後はよりも乾燥域が広がり、発達する低気圧で乾燥空気が中心に回り込んでいる様子がわかります。乾燥空気の分布についてまとめると

中心の南側に広がっている。(13字)

(4)

地上低気圧中心をXで示しています。それでは強風軸はどこでしょうか?

これも頻出の知識ですが北側の正渦度領域と南側の負渦度領域の境界の渦度0ラインに沿って対応するのが典型的な例です。上の図の東経120°~140°の範囲ですと5700mから5760m付近の東西に伸びる渦度0ラインが強風軸と言えます。

よって強風軸と地上低気圧中心の位置関係は

地上低気圧の中心は、500hPaの強風軸の高緯度側に位置している。(33字)

(5)

等温線集中の南縁を通るように前線を描画します。

これを参考にして風速のシアーラインを意識しながら解答欄に落とし込むと以下のようになります。

解答欄の左下付近に西よりの風があるので、相当温位線から解析した寒冷前線を少し東にずらし、寒域に含めました。