(1)
①

8日21時と9日9時の低気圧中心の位置関係は上図のようになっています。移動方向は北東です。
地図上での低気圧中心の12時間の移動距離は33mmですので、緯度10°すなわち600NMの地図上での距離が37mmであることを利用して、実際の移動距離を求めると、534NMとなります。
移動の速さをノット(1時間あたり何海里移動する速さか)で求めるということで534÷12≒45
②

a 8日9時の地上低気圧中心位置を図4の500hPa天気図に落とし込むと上図の位置となります。5580mと5640mの等高度線の間のにあり、10の倍数で高度を答えろとのことなので、低気圧中心の位置を等高度線の間隔から按分して求めると、5620mとなります。
b 8日21時の低気圧中心との関係を見ると、高度の高い方を右側にみて低気圧が進んでいく予想なのがわかります。

c 24時間後の500hPaの高度と地上低気圧中心を重ね合わせてみます。地上低気圧中心は5520m付近にあります。8日9時には5620m付近にありましたので、低気圧中心は等高度線に対して、左右でいうと左側に反れて進む予想ということです。
d e 上記は高度でいうと高い側から低い側に反れているということです。
f g 500hPa高度は、8日9時には5620mで9日9時には5520mとなっているので100m低くなる予想です。
h 中心気圧については、1008hPaから1000hPaに下がっているので8hPa変化しています。絶対値なのでマイナス記号は不要です。
i 問題の条件より1hPaに相当する高度差が8mなので、上記の8hPaの気圧変化による高度変化は64mとなりますので、500hPa面の高度変化100mの方が大きいことになります。
j 気圧の変化以上に500hPaの高度が下がっていることから、下層の層厚が小さくなる予想であることがわかります。つまり500hPaから地上までの平均気温が下がる予想です。
(2)

新潟付近の閉じた等温線ですが、6℃と9℃の等温線の間にあるので、この等温線もそのどちらかということになります。ここで閉じた等温線のすぐ南にCと書かれた温度の極小域がありますので、閉じた等温線はこれよりも温度が高いこととなり、9℃となります。
つづいて前線の解析ですが、等温線集中帯南縁にあたる等温線は、寒冷前線では9℃、温暖前線では6℃に対応しているのがわかりますので、それに沿ってかくと下記のようになります。前線をどこまで伸ばすかですが、おおよそ地上天気図で降水がある領域の境界ぐらいまで伸ばすと良いと思います。

(3)

潮岬で温暖前線が通過したとされる16時から17時にどのような変化があったのかを確認します。まず気温が上昇しています。さらに風向が北よりから南よりに変化しています。これは温暖前線通過の際に起こる典型的な変化です。
これを意識して勝浦について見てみますと18時から19時の間に気温の急上昇と風向の急変が起こっていますので18時から19時に温暖前線が通過したといえます。
その他の地点について順番に見ていきます。
御前崎…21時から22時の間に気温の急上昇があり、風向の変化は19時頃から22時頃にかけて南よりに徐々に変化しています。徐々に変化しているので微妙なところですが、通過した時間帯は、これらの変化が終わる21時から22時が妥当です。
石廊崎…22時から23時の間に、気温の上昇と風向の変化が起きていますのでこの時間帯に前線が通過したと見られます。
八丈島…朝から正午過ぎぐらいまでの一般的な気温上昇はあるものの、前線が通過といえるような気温変化は不明瞭です。ただ風向の変化は16時頃に顕著であるためこの時間帯に通過と言えます。
東京…全期間にわたり、北よりの風で、特異な気温変化もないので、この期間には前線が通過していません。
銚子…気温の変化も不明瞭で風向変化も不明瞭ですが、風向は昼前から昼過ぎにかけて徐々に時計回りに変化しています。昼過ぎごろ前線が通過したと言えそうです。
水戸…18時から19時にかけて気温の変化と風向の変化が明瞭です。
よって8日21時においても地上前線が通過していない地点は、御前崎、石廊崎、東京です。
(4)
①

結論を言いますとシアーラインは上図のようになりますが、風に注目すると、南よりの風速が大きめの地点と風速が小さい地点に分断することができ、気温に注目するとおおよそ10℃以上の高温域と10℃未満の低温域に分断することができますので、その境界を意識しながらシアーラインをかいてください。
②
シアーラインの西側と東側のについて、①のように風速と気温に言及してまとめると
シアーラインの西側は風が弱く相対的に低温であり、東側は南よりの風で相対的に高温である。(43字)
③

総観スケールによる温暖前線は北日本に解析されています。一方で局地解析のシアーラインは関東地方にあります。ここで(3)にて東京、石廊崎、御前崎については8日21時の時点で温暖前線が通過していないことから、実際の温暖前線は、総観スケールによる予想の温暖前線よりも進行が遅く、局地解析のシアーラインに対応することが読み取れます。それでは、なぜ温暖前線の進行が予想よりも遅いのでしょうか?局地解析のシアーラインの特徴を踏まえて考えると、シアーラインの西側は低温となっていました。この寒気層が温暖前線の北上を妨げているものと考えられます。前線は寒気と暖気のぶつかり合いであり、その力が拮抗していればなかなか移動できないものです。
これらをまとめると、関東地方に見られるシアーラインは、地上付近の寒気層によって北上が妨げられている温暖前線である。(47字)
(5)
①

上昇流域に関連する風の場ということですが、大きい風速がその先で小さくなるような風の場で収束が起き、上昇流となります。具体的には上図のように赤丸で示した55ktの風が、その先の青丸の位置で25ktになり収束しています。これが上昇流の要因となります。車の渋滞のようなイメージで、前が遅くなるとそこで風が詰まってしまいます。これを相当温位と風速の値に言及してまとめます。
321K以上の暖湿気塊が55ノットの南風により侵入し、陸上で25ノットに弱まる。(40字)
②
答え方として、暖湿空気がどうなるとう書き方が指定されていますので、上昇流とが起こるには暖湿空気がどのような動きをすることによるものかを答えます。
強い上昇流を生み出す要因として考えられるのは地形や風向のシアーです。ここで地形図と温暖前線と暖湿な南風の位置関係を整理します。

温暖前線は関東地方では(4)で答えたとおり、千葉県付近、東海地方では(3)で答えた通り、未通過の御前崎や石廊崎よりは南側、通過済みの潮岬よりは北側を通ると考えられます。
暖湿空気は、温暖前線に乗り上げ上昇流を発生させるものと言えますので
暖湿空気が、温暖前線面に乗り上げる。(18字)
また、この南風は山地の南斜面にぶつかり上昇流となることもわかりますので
暖湿空気が、山地の南斜面に吹き付ける。(19字)














