(1)
①鹿児島の南西の方向に台風があります。
②地図上で、鹿児島から台風中心までの距離を測ると約10mmであることがわかります。
また、北緯30°から40°の地図上での距離は40mmであることから、鹿児島から台風中心までの実際の距離は緯度10°の実際の距離の1/4の距離となります。
緯度10°は1111kmなので、1111/4=277.75km
問題の指示通り、10の倍数で答えると280km。
③④20ノットの速さで北東に進んでいます。
⑤1ノット は1時間あたり1海里(約1.85km)進む速さです。よって1ノット=1.85km/hであるので、この台風は20ノット=37km/hで北東に進んでいます。現在(24日21時)の台風の中心は鹿児島の南西280kmの位置にあることから、280/37=7.57となり、7.57≒8時間後の25日5時ごろに鹿児島に最も近づくことがわかります。
⑥等圧線は4hPaごとに引かれています。沿海州の高気圧の1020hPaの等圧線から5本目であり、台風で気圧が低い部分であるので、1000hPaとなります。また、20hPaごとに太線となるので、そのルールとも矛盾しません。
⑦この等圧線の台風中心からの地図上の距離は12mmです。一方で②でも測りましたが、北緯30°から40°の地図上での距離は40mmです。緯度10°の実際の距離は海里で表すと600海里ですので、等圧線と台風中心の距離は600海里×12mm/40mm=180海里となります。
⑧前問の⑤でも触れましたが、1kt=1.85km/hです。秒速に直すと、
1.85km/h÷3600s=0.51m/sとなります。
つまり問題文の風速15m/sはおおよそ30ktですので、図の下部の英語で書かれた30kt以上の区域について考えればよいわけです。南東側で210NM、反対(北西)側で150NMとなっているので、北西側のほうが風速15m/s以上の強風域は狭いです。
⑨1020hPaです。
⑩北側の気圧の高い部分が、北から張り出しているので気圧の尾根です。
⑪南北の気圧の高い部分に挟まれ、気圧が低い領域になっています。ただし閉じた等圧線で表せられるような低圧部ではなく、高いピークと高いピークの間の低い部分といった感じです。このような山と山の間の低い部分、あるいは、ふたこぶラクダのコブの間のイメージのような低い部分を鞍部といいます。
⑫東西の等圧線が1008hPaなので、この部分は1010hPaより低いです。1008hPaよりは高いです。
(2)

まず、風速分布についてですが、進行方向の右側(赤い領域)においては、50kt以上の風速が多くを占め、左側(青い領域)では50kt未満の風速が目立ちます。風速については台風の進行方向の右側のほうが大きいようです。これは台風の進行方向の右側は、風向が台風の移動方向と一致し、風速が加算される影響によるものです。反対に、台風の進行方向左側は、移動方向と風向が反対向きなので、風速は相殺されて弱まります。
また風速が最大となっているところは、赤丸のところで80ktです。
これらをまとめると、台風の進行方向の右側で風速が強くなっており、中心のすぐ東で最も強い80ノットが予測されている。(47字)
次に、相当温位の分布の特徴ですが、台風中心付近で等相当温位線が閉じていて、周囲より相当温位が高いことがわかります。台風中心では、暖湿空気が供給され相当温位が高くなります。
よって、中心部の相当温位が最も高い。(14字)
(3)
①

気圧の尾根ですが図1の赤い領域です。

この気圧の尾根を図4に重ねると上図のようになります。等温線が南に凸となり、気温の谷になっていることがわかります。よって、
気圧の尾根付近は850hPa面の温度場の谷になっている。(28字)
②
アムール川中流の高気圧は下図の赤で示した高気圧です。北緯53°東経125°にあります。

これを850hPaの天気図に落とし込むと、下図のようになります。

地上の高気圧よりも850hPaの高気圧のほうが北東側にあることがわかります。
この傾きと温度との関係ですが、等温線をみると高気圧の北東側のほうが、南西側よりも気温が高いです。高気圧の軸は地上から850hPaに向かい、北東に傾いているので高温側に傾いているといえます。
これらをまとめると、高気圧中心の軸は、地上から850hPa面にかけて高温側に傾いている。(34字)
③
赤で示しているアムール川中流域の高気圧は、地上と850hPa面で確認できますが、青で示している沿海州北部の高気圧は850hPaではHの表示がなく、不明瞭となっています。よって沿海州北部の高気圧はアムール川中流域の高気圧よりも背が低いということです。
850hPaの高度は沿海州北部と比べアムール川中流域ので高くなっています。これは850hPaより下の層の気温が低く、層厚が小さいためです。また、850hPaの等温線をみても、アムール川中流域の高気圧は15℃の等温線付近にあるのに対し、沿海州北部の高気圧は12℃よりも低い位置にあります。
簡潔に理由を述べると下層の気温が低いとなります。
(4)
①

破線の領域を図2に落とし込むと、8方位では東風が卓越しているのがわかります。

次に300hPa面ですが、45°の範囲の風向で表すと南から南西となります。
次に、温度移流についてですが、850hPaでは東風で、300hPaで南~南西となっていますので上層に向かって時計回りに風向が変化していますので暖気移流ということになります。
②
雲域の成因に関連するトラフということですので、トラフは、雲域の西側ということになります。雲域の西側で等高度線の曲率が大きいところを結びます。トラフは強風軸をまたがないので、強風軸(等風速線の尾根)がある北緯29°付近まで伸ばすと以下のようになります。











