気象予報士試験は、合格率が5%前後といわれる難関資格です。
私も最初は「何から勉強すればいいのかわからない」という状態からのスタートでした。参考書を読んでも内容が難しく、過去問を見てもほとんど解けず、「本当に受かるのだろうか」と不安になったことを覚えています。(そもそもどんな試験かもあまりわかっていませんでした。)
そんな中で、勉強を続けるうちに「これはやって良かった」「逆にこれは時間の無駄だった」と感じることがいくつかありました。
この記事では、私自身の経験も交えながら、これから受験する方へ伝えたい勉強法を紹介します。
最初から全部理解しようとするのをやめた
勉強を始めた頃は、参考書を1ページ読むたびに立ち止まっていました。
「温位って何?」
「なぜ保存されるの?」
「ここは完全に理解しないと次へ進めない。」
そんなことを繰り返していたので、1冊終わるまでに何か月もかかってしまいました。
途中で気付いたのは、「最初から100%理解する必要はない」ということです。
分からないところがあっても一度最後まで読み、過去問を解いてから戻ると、不思議なくらい理解できるようになります。
参考書は一度読むためのものではなく、何度も戻ってくるものだと思っています。最初の1周目は試験の範囲を知るために読む、2周目は内容をもう少しよく見て少し理解する。3周目は2周目よりも理解する。4周目以降も繰り返し・・・というようにやるようにして試験に望みました。
毎日少しだけでも気象庁HPを見るようにした
これは勉強というより習慣ですが、かなり効果がありました。
朝、気象庁のホームページから天気図や衛星画像を開いて、
「今日は寒冷前線が通るな。」
「日本海側で筋状雲が出ている。」
「台風が温帯低気圧に変わりそう。」
そんなことを数分考えるだけです。最初は何も分かりません。
それでも毎日続けていると、「昨日より分かる」が少しずつ増えていきます。
また、ナウキャストや降水短時間予報を見ると、どのような情報が予報されているのか、何時間に1回更新されるのか、専門知識の試験で必要な知識が必然的に覚えられました。
実技試験でも、「見たことがある天気図」が増えていくので、読図のスピードがかなり上がりました。
分からない問題は捨てるようにした
実技試験では、本当に難しい問題が出ます。
勉強を始めてすぐの頃は、一問に10分以上悩んでしまうこともありました。
でも、過去問を何年分も解いて分かったのは、「みんなが解けない問題」は差が付きにくいということです。
それよりも、
- 穴埋め問題
- 簡単な計算問題
- 読み取り問題
こういった問題を確実に取る方が、結果的に点数は伸びました。
本番でも、「これは無理だ」と思ったら一度飛ばすようにしていました。
特に最後の大問は、グラフから気温を読み取るだけだったり、災害名を書くだけだったりと、時間もかからず難易度が低い問題がでるので、前の問題に時間をかけすぎて最後の大問にたどり着かないということがないようにしましょう。
暗記は最後ではなく毎日少しずつ
専門知識は暗記が多い科目です。
予報用語や海上警報、観測機器などは、一夜漬けでは覚えられません。
一方で、暗記科目は、実技試験のように紙、鉛筆、定規などがなくても、参考書やスマホのみで学習が可能です。
私は毎日の通勤時間に暗記をするように習慣づけていました。
短時間でも毎日繰り返す方が、試験当日まで忘れにくかったように思います。
実技はアウトプットが大切
実技試験では知識だけでは点数が伸びません。
同じ意味でも、採点者に伝わる書き方があります。
私は最初、長々と説明を書いていました。
ところが模範解答を見ると、とても簡潔でした。
そこで、聞かれたことにのみ答えるということを意識するようになりました。
今まで3行かかっていた内容が2行で書けるようになり、時間にも余裕ができました。
一番役に立った教材は過去問
いろいろな本を買いましたが、一番勉強したのは結局過去問でした。
10年前の問題でも、今でも十分通用するテーマがたくさんあります。
同じ問題を何度も解いていると、答えを覚えてしまうので意味がないという人がいます。
覚えてしまってもいいんです!覚えるぐらいまでやってこそ合格が見えてきます。
なぜなら、本番も全く同じような問題が頻繁に出題されるからです。
試験前日や当日は勉強しすぎなかった
これは、私が受けた他の試験にも共通しますが、試験前日は新しいことはやりませんでした。
今まで間違えた問題だけを軽く見直して、早めに寝るようにしました。
当日も、会場で参考書を必死に読んでいる人がいますが、そもそも会場で勉強しなくてもいいぐらいに日頃から計画的に勉強をしてください。
前日や当日はコンディションを整えることに集中しました。これはあくまで私の個人的な考えなので、当てはまらない方も多くいると思います。
まとめ
振り返ってみると、合格できた一番の理由は特別な勉強法ではありませんでした。
毎日少しずつ勉強を続け、過去問を何度も繰り返したこと。それが一番大きかったと思います。
気象予報士試験は、勉強を始めた頃は難しく感じます。しかし、続けていると少しずつ天気図が読めるようになり、衛星画像から雲の動きが分かるようになり、「気象って面白いな」と思える瞬間が増えてきます。
途中で思うように点数が伸びない時期もあると思いますが、多くの合格者が同じ道を通っています。
焦らず、一歩ずつ積み重ねていけば、きっと合格は近づいてきます。
