1. 台風予報の種類と発表形式
台風情報は、台風がどこにいて、今後どう進むかを発表するものです。
台風が日本に接近し、影響するおそれがある場合は、更新頻度が上がります。
下記に台風予報の種類をまとめています。(赤字は台風接近時に発表)
| 予報の種類 | 発表のタイミング(時刻) | 予報期間 | 発表内容 | 内容のポイント |
|---|---|---|---|---|
| 実況 | 0, 3, 6, 9, 12, 15, 18, 21時の約50分後 毎正時の約50分後 | 現在位置のみ | ・中心位置 ・進行方向 ・速度 ・中心気圧 ・最大風速 ・最大瞬間風速 ・暴風域 ・強風域 | 正時の台風の実況を約50分後に発表する。(つまり約50分前の実況) |
| 1時間後推定 | 毎正時の約50分後 | 1時間後の位置のみ | 実況と同じ | 正時の台風の1時間後の推定を約50分後に発表する。(つまり約10分後の推定) |
| 1日予報 | 0, 3, 6, 9, 12, 15, 18, 21時の約50分後 | 12時間先と24時間先 24時間先まで3時間毎 | ・予報円の中心 ・半径 ・進行方向 ・速度 ・中心気圧 ・最大風速 ・最大瞬間風速 ・暴風警戒域 | 予報円などを用いて今後の台風について予測する |
| 5日予報 | 3, 9, 15, 21時の約50分後 | 5日先まで24時間毎 | 1日予報と同じ | 以前は3日予報だったが、現在は5日先まで延長されている |
試験のポイント:
- 予報期間は「120時間(5日)先」までです。
- 台風が日本に接近時し影響するおそれがある場合は、より詳細な予報が出されます。
2. 台風予報の用語の定義
台風情報で使われる円や領域の定義は、数値まで正確に覚える必要があります。
予報円
- 定義: 台風の中心が到達すると予想される範囲。
- 確率: この円の中に台風の中心が入る確率は 70% です。
- 意味: 「予報円が大きい」ということは、「進路が定まっていない(予想が難しい)」ことを意味し、台風そのものの大きさとは無関係です。
暴風警戒域
- 定義: 台風の中心が予報円内を進んだ場合に、暴風域(風速25m/s以上)に入るおそれがある範囲。
- 図示: 予報円の外側にある「赤色の実線」で囲まれた円全体を指します。
- 防災上の意味: このエリアに入っている地域は、暴風に対する備えが必要です。
3. 台風進路予想図の見方
私たちがよく見る天気図上の台風情報の見方です。
- 黄色の円(実況): 強風域(風速15m/s以上)の範囲。
- 赤色の円(実況): 暴風域(風速25m/s以上)の範囲。
- 白色の点線の円(予報):予報円(将来の位置のばらつき)。
- 先の時間になるほど、予報の誤差が大きくなるため、通常は円が大きくなります。
- 赤色の実線の円(予報):暴風警戒域。
- 「予報円」+「台風の暴風域の半径」を合成した大きさになります。これにより今後の暴風域の大きさがどうなるのかをある程度推定できます。
4. アンサンブル予報と台風
予報円はアンサンブル予報をもとに作成しています。

- 原理: 初期値をわずかに変えた多数のシミュレーション(メンバー)を一斉に計算します。
- メンバーのばらつき:
- ばらつきが小さい: 全てのメンバーが似たようなコースを予想 $\rightarrow$ 予報円は小さくなる(信頼度が高い)。
- ばらつきが大きい: あるメンバーは西へ、あるメンバーは東へ進む予想 $\rightarrow$ 予報円は大きくなる(信頼度が低い)。
- 情報の作成: これらのメンバーの分布をもとに、70%の確率で中心が入る円(予報円)を描きます。
5. 暴風域に入る確率予報
「予報円」だけでは、危険度が分かりにくいため、より具体的なリスクを示すための予報です。
- 定義: 台風の暴風域(風速25m/s以上)に入る確率を、地域ごと(またはメッシュごと)に計算したもの。
- 対象期間: 120時間(5日)先まで。
- 発表のタイミング: 6時間毎
- 分布表示: 地図上で確率の高い場所を色分け表示(メッシュ情報)。

- 時系列表示: 特定の地点で「いつ頃確率がピークになるか」をグラフ表示。

- 注意: 確率が低い(数%程度)としても、普段は0%の現象なので、数%あれば「要警戒」です。
