(3)より、エコー通過時には、気温が大きく下がり気圧が大きく上昇していたことがわかりました。これは降水粒子の蒸発や昇華による空気の冷却により、気温が低下し、その影響で空気が重くなったことで地上の気圧が高くなったことによるものです。このような特徴をもつことから、選択肢のなかでは対流性のエコー域であるスコールラインが妥当です。
寒冷前線は気圧の谷となるため、通過時の気圧は下がり、通過後は気温が下がることが一般的ですので、通過時の気圧が上昇し、通過後には再び気温が上昇した今回のエコー域とは異なります。
線状降水帯は、積乱雲が繰り返し発生し、エコー域が観測点に留まり、なかなか通過しないので、今回とは異なります。
海風前線は、比較的温度が低い海風が、温かい陸地に吹き込むときに沿岸にできる前線です。今回のエコーは会場を東方向に移動しているため、当てはまりません。
ブライトバンドは、上空から降ってくる雪片が、途中で融解し始め、液体で覆われると、雨粒より大きな雪片が反射率の高い液体で覆われた状態となるため、観測される強いエコーです。今回の強雨域とは関係ありません。