
①まず地上から880hPaぐらいまでは比較的温度が低い寒気層となっており、790hPaから上層では比較的温度が高い暖気層となっていることがわかります。これらの層の間には、上方に向かって気温減率が低い(温度曲線が立っている)安定層である転移層があることがわかります。この転移層の暖気側の境界が前線面となるので、温暖前線面の気圧は790hPaとなります。理由は上述のとおり、安定層の上端であるためです。
②
ア 温度曲線の傾き(気温減率)はオレンジで示した湿潤断熱線と同じぐらいなので、気温減率は湿潤断熱減率とほぼ同じと言えます。
イ 湿潤断熱減率は、空気塊が凝結し、潜熱を出しながら上昇した際の気温減率です。相当温位については、あらかじめ潜熱放出を加味した温位なので、潜熱を放出しながら空気塊を上昇させても値は変わりません。つまり、湿潤断熱線に沿った変化であれば、相当温位は一定です。つまりこの気層の相当温位は一定と言えます。間違った選択肢の混合比は、湿潤断熱線に沿った変化であれば、凝結により値は小さくなりますし、温位は潜熱によって上昇します。
ウ 温度曲線は湿潤断熱線より立っており、気層の気温減率が湿潤断熱減率より小さいと言えますので、絶対安定です。ちなみに気温減率が、湿潤断熱減率より大きく乾燥断熱減率より小さい場合は条件付き不安定、乾燥断熱減率より大きい場合は、絶対不安定となります。