
①3時間での降水量が最も多いのは、12時から15時であり、54mm+29mm+25mm=108mmとなります。前3時間降水量ですので、観測したのは15時の前3時間降水量となります。
②風向は、大雨の時間帯の前後で、南南西から西風へと時計回りに変化しています。
風速は大雨の直前に8m/sまで強まっていますが、その後徐々に弱まり、1m/sまで弱まっています。
これらをまとめると、
大雨の前は南南西の風が強まったが、その後風向が時計回りに変化し西になり弱まった。(35字)
③大雨の時間帯では気温と露点がともに下降していますので、
気温、露点温度ともに下降したと解答できます。
④南南西の風が強まり、西向きに変化しながら弱まった変化と気温と露点温度がともに下降した変化についてということになります。ここで図11を見てみます。

☓が佐世保の位置になります。この相当温位線集中帯、すなわち前線の南側では南南西の風で北側では風速は比較的小さく、風向もまばらです。よってこの前線の南側の領域にあった佐世保が、北側の領域に変わったと推測できます。つまり前線が南下したと考えられます。相当温位についても前線の北側のほうが小さいため、気温と露点温度が下がる変化も辻褄が合います。
よって、南下する前線の通過と解答できます。