

①地上天気図より、まずは気圧の配置について見てみます。6日9時では、西日本付近に2本の等圧線が通り、間隔が狭くなっています。一方で2日9時では、気圧傾度は小さく、1008hPaの線に挟まれ、Hマークがあるので気圧の尾根が位置することがわかります。
続いて風速についてです。6日9時には、東シナ海付近で20ノット程度の風速であるのに対し、2日9時では、10ノットや5ノット程度の風速であることがわかります。
よってこれらをまとめますと、
6日9時:等圧線が混んでおり、相対的に南西風が強い。
2日9時:気圧の尾根に位置して気圧傾度は小さく、風が弱い。
②まずは、6日9時のトラフについてです。図5の左下の図で、5700~5760mの等高度線が下に凸になっている部分から正渦度極大点の+104と書かれた部分にかけてトラフが解析できます。
よってトラフは九州北部の西側にあります。
2日9時には、5760mの等高度線が下に凸になっているところから正渦度極大点にかけてトラフを解析できます。よってトラフは九州北部の東側にあります。
③条件に地衡風が吹いているものとするとあります。学科を思い出すと、地衡風は気圧傾度力に比例し、気圧の低い方を左手に見て、等圧線と平行に吹きます。つまり風速が大きいのは気圧傾度力が大きい=等圧線の間隔が狭い6日です。風向は等圧線と平行に気圧の低い方を左手に見る方向で、西南西となります。
④図5と図6の右下に領域アと領域イを落とし込んでいます。共通して相当温位の高い尾根の部分に位置しています。風速は領域アでは40ノット程度、領域イでは25ノット程度であり、領域アのほうが風速は大きいです。