①

まず上の図から実線で書かれた湿数を読み取ります。1000hPaでは6℃の太実線と3℃の細実線の間にあり、3℃に近いので4℃と読み取れます。750hPaでは3℃の細実線と0℃の太実線の間で3℃に近いので2℃と読み取れます。
次に図の下の相当温位です。1000hPaでは、282Kの太破線から3本目の細破線なので285Kです。750hPaでは283Kです。
②上の問題の通り1000hPaよりも750hPaのほうが相当温位が低いので、対流不安定です。
③鉛直流については図11上の破線に着目します。

38.4°地点について地上から上空にかけて鉛直流を確認すると、地上から負の鉛直流(上昇流)であり、850hPa付近で上昇流の極大となっています。そこから上空にむかって上昇流は弱まっていき、700hPa付近では鉛直流は正(下降流)となっています。以上をまとめますと、
850hPa付近で上昇流が最大となり、700hPa付近で弱い下降流となる。(37字)
④38.4°の北(左)側と南(右)側で温度移流が明確なのはどちらでしょうか?

北側では975hPaから800hPaについて、上空に向かって風向が反時計回りとなっています。南側はそれほど変化がありません。これは北側のほうが寒気移流が明確であることを示しますので、
北側では上方に向かって、風向が西北西から西南西へと反時計回りに変化しており、寒気移流がある。(46字)