時間ごとのトラフの位置を解析していく問題です。

初期時刻には、Aのトラフは5460m~5640m付近、Bのトラフは5220mから5460m付近にあります。12時間後についてもこのぐらいの高度で、それぞれ経度10°ぐらい東側に等高度線の曲率が大きい部分や正渦度極大域がないかを探してみます。

Aのトラフに関しては、東経143°付近に+443と書かれた正渦度極大点があり、等高度線も下に凸となるような曲率をもっています。また破線で示される等渦度線の尾根に沿って湾曲してトラフを解析します。+166の正渦度極大点を通しながら、強風軸である渦度の0ラインまでトラフを解析することができると思います。
Bのトラフに関しては、東経134°付近で5160mの等高度線が下に凸となっていますので、そこから曲率が大きい等高度線を渦度の0ラインまで結んでいくと上のようにトラフを解析できます。

続いて24時間後のBのトラフの位置です。こちらも12時間後からさらに東側に進んでいることに留意すると、北緯42°、東経148°付近に+254の正渦度極大点があり、そこから南東方向に等高度線が大きな曲率をもっていることがわかります。この曲率の軸に沿って上の図のようにBのトラフを解析することができます。正渦度域が広いためトラフを伸ばすかですが、トラフのすぐ西側の5280m付近に渦度0ラインがあります。そのあたりに強風軸を解析することができますので、トラフ終端はそのあたりまでとなります。
解答図にまとめますと以下のようになります。

人によって多少の解析誤差はあると思われるので、ある程度の許容範囲はあると思います。