第57回実技2 問1(3)

①まず雲域Aは図2の赤で囲った部分になります。正渦度極大点として+219と書かれていますので、正渦度極大値を単位をつけて答えると、219×10-6/sとなります。また、この極大点は雲域Aの最も西側にありますので、位置関係については、

雲域Aはの西縁に正渦度極大点がある。(17字)

となります。

②まず、トラフと雲域Bの位置関係についてです。赤で囲った雲域Bはトラフの東側にありますので、

雲域Bはトラフの東側にある。(14字)

となります。

次に雲域Bと寒冷前線の位置関係と連なる方向についてです。雲域Bは青で示した寒冷前線の南東側に位置し、寒冷前線と平行な方向に連なっています。よって

雲域Bは)寒冷前線の南東側に平行にのびている。(18字)

③雲域が発生している範囲と風と相当温位の関係ですが、風向風速と相当温位の値に言及して述べるように書かれていますので、一つ一つ見ていきます。

まず雲域Bについてです。雲域Bの範囲では南西の風で、風速は40~60ノット程度です。また、相当温位の尾根となっており、327Kの等相当温位線が真ん中あたりを通っています。これをまとめますと、

40~60ノットの強い南西風の領域で、327Kの高相当温位域に発生している。(38字)

次に雲域Cです。風向はBと同じく南西です。風速は20ノット程度です。また、雲域Cの南西側に相当温位333K以上の領域があり、前述の南西の風によって、高相当温位の気塊が流入していることがわかります。これをまとめますと、

20ノット程度の南西風で333Kの高相当温位気塊が流入する領域に発生している。(39字)