第56回実技1 問2(2)

①発達する低気圧の周辺では進行方向の前面の暖気の北上と後面の寒気の南下が見られます。この低気圧においても等温線の変化から暖気の北上と寒気の南下について見てみます。

まず、進行方向の前面では、赤で示した12℃の北端が初期時刻から24時間後にかけて10°程度北上しています。進行方向の後面では0℃南端が5°程度南下していることから、寒気の南下が見られますが、暖気の北上ほど顕著ではありません。よって暖気の北上が顕著です。

②初期時刻から24時間後にかけて、低気圧進行方向の前面の暖気の北上によって、等温線の間隔が狭くなっています。進行方向の後面はそれほど変化はありません。よって温度傾度の変化が大きいのは進行方向の前面です。