第59回実技2 問3(2)

①下のエマグラムに気温7℃、露点温度は変わらず0℃(輪島と同じ混合比との条件のため)の空気塊の上昇と温度について考察していきます。

地上の気温7℃から上空に向かって、乾燥断熱線に沿って温度が低下していきます。地上の0℃を通る等飽和混合比線乾燥断熱線の交点で空気塊は凝結を始め、ここからは湿潤断熱線に沿って温度が低下していきます。

さらに上空まで湿潤断熱線を伸ばしていくと640hPa付近で、周囲の空気塊と同温度になり、それより上空では、空気塊の温度は周囲の気温より低くなります。よって640hPaで空気塊への浮力がなくなることを意味します。

②640hPaでの気温を求めるわけですから、図を読み取り、-20℃となります。

輪島の690hPaから430hPaにかけての気温変化は、湿潤断熱線乾燥断熱線より小さいことがわかります。学科の復習ですが、大気の気温減率が湿潤断熱減率より小さい時は「絶対安定」となります。よって大気の安定性は安定が正解です。理由は上述の通り、

気温減率が湿潤断熱減率より小さいため。(19字)