①

波線で囲まれた部分には、FOG[W]と[GW]がありますが、波線はどちらの警報の範囲を表しているのでしょうか?波線には2種類あり、FOG[W]の範囲を示すときは、モコモコした波線(図1の三陸沖付近のような)で範囲を表し、[GW]や[SW]はクネクネした波線(今回の問題のような)で表す決まりがありますので、この範囲は[GW]つまり、海上強風警報を表しています。
②海上強風警報が発表されている理由についてですが、海上強風警報の発表基準は、24時間以内に最大風速が34ノット以上、48ノット未満になる予想となるときです。東シナ海付近の12時間後と24時間後の天気図を確認してみます。


海上強風警報の理由ですから初期時刻との天気図の変化から、風速に関係しそうなものを見つけます。風速に関係するといえば、気圧傾度です。12時間後の8日21時以降では、初期時刻の8日9時に比べて、明らかに東シナ海付近の等圧線の間隔が狭いです。また、低気圧もしくは高気圧に言及してとありますからもう少し詳しく見てみます。この等圧線が混んでいる部分は初期時刻の大陸の高気圧が、張り出して来ている部分に由来しています。つまり、
中国大陸の高気圧の張り出しにより、等圧線の間隔が狭まり風が強まるため。(35字)