気象予報士試験を受けて気付いたこと

実際に気象予報士試験を受けてみると、勉強を始める前には想像していなかったことがいくつもありました。

これから受験する方の参考になればと思い、印象に残ったことをまとめてみます。

とにかく実技試験の時間が足りない

一番驚いたのは、実技試験の時間の短さです。

試験時間は1題75分もあり、時間を計って演習するまでは、余裕と思っていましたが、資料の量が非常に多く、最初は問題を読むだけでもかなり時間がかかります。

「考える時間がない」というより、「資料を探しているうちに時間がなくなる」という感覚でした。

蛍光ペンで丁寧に予想図をなぞっている時間はありません。テンポよく進めないと時間が足りなくなります。

本番同様に、時間を計って、なおかつ問題文をすべて印刷して過去問を解く練習は、本当に大切だと実感しました。

学科試験は思ったより時間に余裕がある

学科試験は時間に余裕があります。

すべて解いたあと、もう一度解くことができるぐらいの時間がありました。

マークシートということもあり、大きなミスがないかをよく確認するようにしましょう。

また、問題自体も過去問を何年間分もやっていると、難しいものではないと感じるようになります。

毎年数問は難しい問題も出ますが、合格点を取ることに大きな影響は出ない程度です。

実技試験は「知識」より「慣れ」が大きい

実技試験は、知識があれば解けると思っていました。

ところが実際には、

「この資料を見る問題なら、この図を先に確認する」

「この設問なら、このページに答えがある」

といった”解き方”に慣れているかどうかで、大きく差がつくように感じました。

また、演習を続けることで、このようなテーマの問題ならこのような答え方をさせる問題が出るだろうといったパターンを予測できるようになりました。

初めて解く過去問と、10年分解いた後では、同じ問題でも解くスピードがまったく違います。

年齢層が想像以上に高い

会場へ行って驚いたのは、受験者の年齢層でした。

大学生くらいの若い方もいますが、定年後と思われる年配の方がとても多かったです。私が学科免除なしの教室で受験したからだと思います。

何度も学科試験を受けていると思われる方が多く、正直、この回で必ず合格しようという気が感じられるような人は少なかったように思います。

このような要因によって、気象予報士試験の合格率は低くなっているもの考えています。

年齢や職業に関係なく挑戦できる資格だということを、会場の雰囲気から実感しました。

トイレが混む

休み時間のトイレが混みます。会場の各教室で試験が行われていますが、休憩時間のタイミングは同じなので、一気に混みます。

特に男性の受験者が多いため、男子トイレが混みます。

トイレは試験前に済ませておきましょう。

私は、試験が行われているフロアのトイレではなく、1Fのトイレまで行きましたが、そっちのほうが圧倒的に早かったです。

1日が本当に長い

学科免除がないと、朝から夕方まで試験が続くので、体力も必要です。

特に実技試験が2題続くため、最後の試験では集中力が落ちているのを感じました。

また、途中の昼休憩もそれほど長くないので、休憩時間の使い方も考える必要がありました。

外に食べに行く時間はないので、準備しておきましょう。また、一度は会場の外にでるなど午後に向けたリフレッシュも有効な手です。

知識だけではなく、長時間集中できるよう、過去問も本番と同じ時間帯で解く練習をしておけばよかったと思いました。

意外とケアレスミスをしやすい

実技試験では、

  • 解答欄を一つずらして書く
  • 単位を書き忘れる
  • 「以上」「未満」を読み違える

といった単純なミスをしやすくなります。

時間に追われているため、普段なら間違えないようなところで失点しやすい試験だと感じました。

おそらく部分点ももらえず×となるので、合格が確実に遠のきます。

終わったあとも答え合わせが気になる

試験終了後は、「あの問題は合っていたかな」と気になってしまいます。

予備校が解答速報の情報を配っていましたが、私はあまり気にしないようにしていました。

実技試験は部分点があるため、終わった問題を気にしても結果は変わりません。

それよりも、「終わったものは仕方ない」と切り替えて帰るほうが気持ちも楽でした。

ただし、マークシートの学科試験は状況が違います。答えを問題用紙にメモしておき、後日、気象業務支援センターから解答が発表されたら、採点すべきです。

ここで不合格であれば、次回試験で免除とならないため、学科試験も再学習する必要があるからです。

11点以上取れていれば、ほぼ合格確実なので、実技試験の勉強だけをしてください。

不合格がわかってから勉強するのでは案外時間がありません。

まとめ

実際に受験してみて感じたのは、気象予報士試験は「知識だけで勝負する試験」ではないということです。

時間配分や資料の読み方、問題に慣れているかどうかなど、本番ならではの要素が意外と大きく影響します。

一方で、試験問題自体は過去問の延長線上にあるものが多く、しっかり対策していれば十分に対応できます。

これから受験する方は、知識を身につけることはもちろん、本番を意識した時間配分や過去問演習にもぜひ力を入れてみてください。当日は緊張すると思いますが、「みんな同じ条件で受けている」と考えると、少し気持ちが楽になるかもしれません。