(1) 台風と風
① 台風の移動と暴風域

上記のとおり問1(3)より、19日21時の台風中心から鹿児島までの距離は、100km刻みで70海里と求められています。また、問1(2)より19日21時から20日9時までの台風の移動の速さは、15ノットでした。
70海里/15ノット=4.67hとなりますので、鹿児島に台風中心が到達するのは4時間40分後ということになります。19日21時の4時間40分後なので、20日1時40分となります。1時間刻みでは20日2時が正解です。
暴風域については、図1の英文で示される50ノット以上の領域に相当しますので、半径60海里ということになります。
暴風域の円の直径は120海里となりますので、15ノット速さで移動する台風が通過する時間は、
120海里/15ノット=8時間となります。
② 台風と防災事項
ア 台風中心は鹿児島に20日1時40分に到達する予想です。また鹿児島が暴風域に入っている時間は8時間なので、鹿児島が中心に到達する4時間前に暴風域に入るということになります。よって、19日21時40分に鹿児島が暴風域に入ることになりますので、21時の時点では暴風域に1時間位内に入る予想となります。
イ 暴風域が通過するまで8時間なので、19日21時40分の8時間後である20日5時40分に暴風域から抜ける予想です。天気予報で用いられる時間細分は以下の通りなので、明け方となります。

ウ 暴風域は風速25m/s以上の領域です。風速20~30m/sは、非常に強い風と定義されています。
エ 台風が最も近づく1時40分は、未明と定義されています。
オ 中心付近の最大風速は85ノットで、約43m/sなので、30m/s以上を示す猛烈な風です。
(2) 台風と大雨
① 最大降水量の読み取り

これは、数値を読み取るだけの問題で、+299と書かれた極大があるので、299mmが正解です。気象予報士試験の最後の大問にはこのような問題があることが多いので、わからない問題は飛ばして最後の簡単な問題を解くようにしてください。
② 台風と地形及び風

降水量の極大を850hPaの予想図に落とし込んでいます。、348K以上の暖湿空気が強い南東風によって流入しています。

標高図に示すと、この暖湿流が山地の南東斜面にぶつかっているのがわかります。暖湿流の地形による強制上昇によって降水が多くなるのだと推定できますので、答えは、
台風中心が南西から最接近するまで、台風に伴う南東や東からの湿った強い風が吹き、地形の影響で降水が多くなるため。(49字)
(3) 気象警報の適用

警報は、大雨、洪水、大雪、暴風、暴風雪、高潮、波浪の7種です。問題文によって大雨と洪水は除外され、今回の事例が9月であることから大雪と暴風雪も除かれます。
暴風警報については、九州南部が暴風域に入る予想なので、発表されている可能性が高いです。
高潮警報については、台風の中心気圧が945hPaと低いことや海沿いを進む予想であり、台風の吸い上げ効果による高潮が予想されますので、発表されていると思われます。
波浪警報については、(2)のとおり、九州南部に台風が近づくにつれて、南東の強い風が海側から吹き付けるので、高波への警戒が必要です。
よって、暴風、高潮、波浪です。








