第65回気象予報士試験 実技1 問7【過去問解説】

(1) 台風と大雨

標高図を参考にして、降水量が多くなった理由を答える問題では、基本的には、山岳の斜面に風が吹き付けることによる強制上昇が理由となります。図6の標高図と図11レーダーを重ね合わせてみます。試験中は、このようには重ね合わせられないので、降水の多い部分を標高図に、大雑把にマークするなどしてください。

鳥取県の降水の多い部分は、山岳の北側斜面です。台風の中心は鳥取県の東側を通っていますから、鳥取県には、北よりの風が吹き付けたと想定できます。やはり、北側の斜面に北風が吹付け強制上昇したことで降水量が多くなったと推測できます。

台風が鳥取県の東側を通過し、北よりの強い風による地形の影響によって台風に伴う降水が強まったため。(48字)

となります。

ちなみに三重県については、台風中心がが潮岬の南側に位置するとき(上陸し弱まる前)の南東の風の影響を大きく受け、山地の南東側ので降水量が多くなっています。

(2) 大雨と災害

大雨による3つの災害といえば土砂災害浸水害洪水災害です。

これは頻出なので覚えてください。洪水害という言葉もありますが、この問題では気象災害に関する予報用語で答える指示があり、気象庁HPの気象災害に関する用語のページには、洪水災害とかかれていますので、洪水災害とすべきです。

下記にこれらの特徴をまとめています。

災害の種類 主な現象原因
土砂災害がけ崩れ、土石流、地すべり雨が土の中に染み込み、斜面が不安定になって崩れる。
浸水害道路の冠水、床下・床上浸水下水道や側溝などの排水能力を超えた雨が降り、街に水があふれる(内水氾濫)。
洪水災害河川の氾濫、堤防の決壊降り続いた雨により川の水位が上昇し、堤防を越えたり決壊したりする(外水氾濫)。