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a Cの雲域は赤外画像でやや暗い雲域で、蜂の巣状になっています。これはオープンセルといいます。これは、強い寒気が比較的暖かい海面上流れ込み、この温度差で大気の下層で不安定となり、対流が活発になることで発生します。不安定なのは大気の下層のみなので、対流は一定の高さまでで制限され、上昇と下降の循環となります。オープンセルの白い部分で上昇流、黒い部分で下降流となっています。
クローズドセルはオープンセルのように明確な蜂の巣状状ではない(中心に黒い部分が閉じている)ですが、これは、寒気がオープンセルのときほど強くないときに起こりやすいです。寒気が比較的弱い場合、対流も比較的弱くなり、上昇流と下降流の境界も曖昧になり、雲が水平方向に広がりやすいためです。
答えはイです。
b 大気の鉛直シアーが大きい(風速の差が大きい)と、重力波が発生しやすく、波打つ空気塊の上昇流と下降流により、風向きと直交するような筋状の雲ができやすくなります。よって答えはアです。
②赤外画像のCiストリークの位置を図4に落とし込みます。

Ciストリークは500hPaの東経152°付近では南西から北東に向かって伸びています。ここで500hPa面の傾きは、等高線をみると、北側で低く南側で高くなる傾きとなっています。断面図は下記のようになります。

Ciストリークは東経152°より東では500hPa面より北側に伸びているので、東経152°より東では500hPa面より高度が高くなります。よって、高いが正解です。
③それぞれの低気圧の中心からおよそ500kmの範囲を赤外画像に図示します。緯度10°が約1111kmなのでそれを目安にします。

ここで聞かれているのは、下記3点です。
- 低気圧中心付近の雲の特徴
- 雲頂高度の高い雲の位置
- バルジの有無
これを渡島半島付近の低気圧と比べて、日本の南の低気圧がどうなのかを聞かれています。

まず低気圧中心付近の雲の特徴です。渡島半島付近の低気圧は中心付近に明るい雲域がありますが、日本の南の低気圧は暗いです。つまり渡島半島と日本の南の低気圧の中心付近の雲域は雲頂高度に違いがあり、日本の南の低気圧の中心付近の方が雲頂高度が低いと言えます。
雲頂高度の高い雲の位置は、渡島半島の低気圧では、中心から北東方向にかけて広がっています。日本の南の低気圧では、中心から北側に少しはなれた位置に一部だけあります。
バルジの有無については、渡島半島の低気圧では、中心から北東方向に雲頂高度の高い雲が広がっており、これがバルジと言えますが、日本の南の低気圧ではこのような雲はありません。
これらをまとめると下記のようになります。
渡島半島付近の低気圧に伴う雲域と比べ、中心付近の雲頂高度は低く、雲頂高度の高い雲は中心から離れた北側に分布しており、バルジはみられない。(68字)