第61回実技1 問3(4)

まず、ウィンドプロファイラは、大気に存在する水蒸気や降水粒子等から散乱される電波を解析し、風向を求めています。大気が乾燥すると、戻って来る電波が少なくなり、観測可能な高度が低くなる傾向にあります。

今回のパターンも、21時以降は八丈島上空の2.5km以上の大気が乾燥したことによるものです。

またこれについて図8に見られる気象状況に言及するようにとあるので、考えてみます。

図8では、八丈島はすでに寒冷前線が通過した後です。寒冷前線の後方は、下降流域となっており、乾燥しています。よって、

低気圧西側の下降流によって乾燥した空気が、八丈島の高度約2.5km以上の上空まで達したため。(48字)