①

12時間後については、図6より、日本海中部の地上低気圧中心からみてトラフAは北西方向です。
距離については北緯30°から北緯40°の1111kmの距離が地図上で40mmであることを利用します。トラフと低気圧中心の地図上の距離は23mmなので、実際の距離は、
1111km✕23mm/40mm=638kmとなりますので、100km刻みでは600kmとなります。

12時間後についても同様に、方向は低気圧からみてトラフは南西。
距離は1111km✕11mm/40mm=306kmとなりますので、300kmが正解です。
②
トラフと低気圧の位置関係について一枚の図に落とし込みます。

トラフが初期時刻から24時間後にかけて南東進していることがわかります。また12時間後よりも24時間後のほうが低気圧とトラフの距離が近いことがわかります。よって解答は、
トラフAは、深まりながら南東進し、低気圧の西側から低気圧に接近する。(34字)
③低気圧の発達と、温度移流、鉛直流の関係といえば、頻出問題であり、パターン化されています。それは進行方向前面(低気圧中心の東)で暖気移流と上昇流、進行方向後面(低気圧中心の西)で寒気移流と下降流であるというものです。ただ、これをそのまま書くのではなく、これをもとにして、予想図から読み取れる内容を答えてください。

まず、温度移流は低気圧の東側で暖気移流、西側で寒気移流となっているのが読み取れます。
鉛直流については値に言及するようにして考えます。鉛直流の分布は東側でも西側でも上昇流となっています。ただ東側では-41hPaの上昇流の極大が解析されていることがわかります。
これらをまとめますと
低気圧の東側で暖気移流、西側で寒気移流が予想され、低気圧の東側では最大で-41hPa/hの上昇流が予想されている。(57字)