第61回実技1 問2(3)

図8から、等温線集中帯の南縁はおおよそ6℃の等温線に対応しています。この6℃の等温線は低気圧の中心から南東方向に離れており、中心方向にくさび形に入り込んでいるので、下記のように閉塞前線を伴った低気圧であることがわかります。

寒冷前線と温暖前線を等温線集中帯の南縁である6℃の等温線に対応させ、低気圧の中心方向に凸になっている部分から中心方向に閉塞前線をかいています。また温暖前線は前線の南側で南西の風、北側で南東の風となっていますのでそのシアーラインに矛盾しないようにしています。寒冷前線についても、6℃の等温線に沿うだけでなく、寒冷前線の東で南西の風、西側で西の風となっていますので、そのシアーラインを考慮し、帯状の上昇流を通るように位置を調整しています。さらに、地上の気圧の谷を通るように微調整すると下記のように前線を解析することができます。