
初期時刻において、トラフAは高度5040mから5160m付近、トラフBは5400mから5640m付近に位置していますので、それを目安に12時間後以降のトラフ位置を解析します。

12時間後のトラフBですが、初期時刻のトラフ位置から経度10°程度東の位置に+153と書かれた正渦度極大点があり、その付近で5400mや5460mの等高度線がやや曲率を持っていますので、このあたりにトラフBを解析することができます。なお負の渦度領域までトラフを解析することのないように、南縁は5520mまでとします。

次に24時間後です。まずトラフAは、初期時刻から12時間後までの移動距離を考慮に入れながら、24時間後のトラフの位置を予測します。北緯39°東経134°付近に正渦度極大点があり、その付近の等高度線が大きな曲率を持っていますので、トラフAを解析することができます。南縁をどこまで伸ばすかは解釈がわかれそうですが、曲率が小さくなる5280m付近までとしました。5400m付近の渦度0まで伸ばしても正解かもしれませんが、それを超えると間違いとなるはずです。
トラフBについても同様に12時間後のまでの移動速度から、ある程度の場所を決め、正渦度極大点と等高度線の曲率から、位置を確定します。+386の正渦度極大点と等高度線の曲率から上図のように解析しています。