第60回実技1 問3(2)

(1)では、地上の空気塊を持ち上げると940hPaで凝結し始めることがわかりましたので、その空気塊をさらに上昇させていきます。

凝結が始まった空気塊は、それより上方では、湿潤断熱線に沿って気温が低下していきます。890hPaを超えると空気塊の温度は周囲の気温より高くなるため、浮力が働きます。この高度を自由対流高度といいます。さらに上昇を続けると、660hPaで再び周囲の気温より低くなり、浮力が働かなくなります。

よって求める高度は660hPaで、その時の気温は-28℃です。