①

それぞれの時刻における浜田の風向については、矢羽を読み取ると、
9時:南南西 12時:西南西 15時:西北西です。
また、浜田付近の山地は、中国地方の縦断方向に北東‐南西方向にのびています。
12時の風向はこの山地の方向におよそ平行に吹いているため、浜田上空の空気塊は山地と平行に移動することになりますので、答えはbです。
一方、15時は山地に向かって風が吹いているので、空気塊は浜田の先で山地にぶつかり、乗り越えることになりますので、答えはaです。
②寒冷前線を作図する問題ですが、風のシアーに注目します。西側では、西南西から西の風であり、東側では南南西から南の風となっており。風が収束しています。この風向の変化点を通すように作図すると以下のようになります。

③

まず12時の予想です。問題文がややこしいですが、聞かれていることは、浜田の風向と地形の関係、風向と等温線の関係についてであり、さらにその上で、下関と比べて温度移流がどうかということです。それぞれ確認していきます。
浜田の風向と地形の関係:①でも触れたように浜田付近には、中国山地が北東‐南西の方向にあります。よって、中国山地に沿った方向に風が吹いているということになります。
浜田の風向と等温線の関係:おおよそ等温線に沿った方向に風が吹いています。
下関との温度移流の比較:浜田はほぼ等温線に沿って風が吹いており、弱い寒気移流となっています。下関では等温線の温度の低い側から高い側に風が吹いており、比較的強い寒気移流と言えます。
これらをまとめると、
中国山地に沿って等温線とほぼ平行な西南西の風が吹き、寒気移流は下関より小さい。(39字)

続いて15時の状況についてです。同様に考えますと
浜田の風向と地形の関係:山地に向かって吹いています。
浜田の風向と等温線の関係:温度の低い方から高い方に向かって吹いています。
下関との温度移流の比較:浜田と下関で風速の大きさや等温線に対する風向は、ほぼ同様ですが、浜田は下関よりも等温線の間隔が狭いため、寒気移流が大きいと言えます。
これらをまとめると、
中国山地に向かう西北西の風が寒気側から吹き、温度傾度の小さい下関より寒気の移流が大きい。(44字)