
まず図10より、アについては風速20ノット、イは風速25ノットの風が吹いています。また問題文の指示より12時間の吹続時間となっています。

図9において、地点アと地点イの風速である20ノットと25ノットの水平線と吹続時間12時間の線の交点を確認します。地点アの20ノットでは波高1.5mと2mの間、地点イの25ノットでは波高2.5mと3mの間に交点が位置します。0.1m刻みで細かく読み取ると、地点アは1.8m、地点イは2.6mとなります。
②

図10における波高予想は実線で示されるとおりで、地点アは3mの等波高線に挟まれ3~4m程度、地点イは2mと3mの等波高線の間で2.5m程度の波高であることがわかります。①では地点アは1.8m程度で地点イは2.6m程度と予想しており、推算値の差が大きいのは地点アです。
次に地点アの図10における波高の予想が、①と大きく差が出る理由について考えます。①においては吹続時間を12時間として波高を推算していますが、図10の12時間前、すなわち18日9時の地点アと地点イの風の状況を確認してみます。

地点アでは、2時間前にはすでに図10と同じ北よりの風が吹いている予想で、地点イは風がまだ弱い予想です。地点アでは①の条件よりも吹続時間が長い予想のため、波高は高い予想となることがわかります。
以上をまとめると、
地点イは18日9時まで風が弱く、地点アはそれ以前に北北西(北)の風が吹き出すと予想されるため。(47字)