先ほどの問題(3)では、地上低気圧の西側にトラフがあったことから、発達中の低気圧であることがわかります。発達中の低気圧の温度移流と鉛直流の構造は、低気圧中心の東側で上昇流で暖気移流、西側で下降流で寒気移流というのが基本です。このような背景を頭に入れつつ、天気図を見ながら述べるようにしましょう。

まず、鉛直流についてです。おおむね低気圧中心の東側で網掛けになっており上昇流、西側は白い区域となっており下降流が広がっています。またそれぞれの極大値に言及して答えるように指示がありますので探しますと、上昇流の極大は-140hPa/h、下降流は+38hPa/hです。
温度移流については、東側では、等温線を高い方から低い方に横切る風で暖気移流、西側ではその逆で寒気移流となっており、強いコントラストとなっています。
以上2点をまとめますと、
低気圧中心の東側は-140hPa/hの強い上昇流を伴う暖気移流の場、西側は+38hPa/hの下降流を伴う寒気移流の場になっている。(65字)