第57回実技1 問3(2)

Aが雨の予想となっている範囲は、Bで濃い水色と緑色のメッシュとなっている範囲と一致しますので、

図13Aは図13Bの数値が1mm以上の時、雨予想となります。

Cで降水量1mmと2mmが予想されている2つのメッシュについて見てみますと、Bでは、1mm未満となっていることから、Aでは曇り予想です。問題文によるとBは降水量の平均を表しているため、CとA,Bで予想が異なるとのことです。具体的にいうと、メッシュ内の一部で最大2mmの降水が降るとき、最大降水量を示すCは2mmとなりますが、メッシュ内の一部のみの降水であれば、平均を示すA,Bは曇りや1mm未満を示すことになります。今回もそのケースであり、メッシュ内の多くの範囲で1mm未満の降水で曇りだが、一部で最大2mmの降水があるということになります。

これを予報用語で書くと、曇り 所により雨となります。

③予報文の例である「晴れ時々曇り 所により雨 日中雷を伴い激しく降る」をアレンジして解答を作ります。

まず、前半の「晴れ時々曇り」の部分ですが、6時から21時の天気を見ると②と同じく加賀地方の過半数で曇りで、一部雨になっているのがわかります。よって前半は「曇り 所により雨」です。

後半の「日中雷を伴い激しく降る」ですが、加賀地方の発雷確率について見てみます。問題文により20%以上で発雷確率が高いとされているので、20%以上のところを探してみますと、加賀地方では21時の発雷確率が20%を超えているところがあります。それぞれ前3時間の予想図となっていますので、21時の図は18時から21時の時間帯を表しています。予報文の例では「日中」となっていましたが、この時間帯は「夜のはじめ頃」と定義されています。また、予報文では激しく降るとされていますが、加賀地方では最大でも1時間あたり3mmの降水なので、激しくは降りません。よって

曇り 所により雨 夜のはじめ頃雷を伴う

となります。

④この問題も③と同様に見ていきます。

16日3時の図は16日0時から3時の天気を表していますが、加賀地方全域で9時まで雨となっています。予報文の前半部は雨となります。

また、16日3時の図ではCにおいて一部で1時間あたり30mm以上の雨が予想されており、Dにおいても発雷確率が高い状態ですので、一部で雷と激しい雨が予想されています。激しい雨は30mm/h以上50mm/hの雨と定義されています。

よって、雨 所により雷を伴い激しく降る。となります。