第65回実技1 問3(2)

エマグラム上に山越えの空気塊の状態を作図すると上の図のようになります。

まず館野の1000hPaの空気塊を持ち上げると、未飽和なため、乾燥断熱線に沿って気温が下がっていきます。地上の露点温度を通る等飽和混合比線と交わる点で凝結します。この例だと950hPaぐらいで飽和し凝結が始まります。その後は、山頂の800hPaまで湿潤断熱線に沿って温度が下降します。空気塊は山を越えたあとは再び1000hPa(新潟県の平地)に下降していくわけですが、このときは乾燥断熱線に沿って温度が上昇します。上昇時に凝結した水分はすべて雨として落下しているので、未飽和な温度変化となります。すると地上では36.5℃に達することになります。よって新潟県の平地の気温は、36℃もしくは37℃となります。

露点温度に関してですが、空気塊は山頂の800hPaでは凝結が起きており飽和しています。ですので、このとき空気塊の混合比は飽和混合比となります。つまり等飽和混合比線からこの空気塊の混合比を読み取ることができます。

山頂の混合比は、等飽和混合比線から約16g/kgです。この混合比は、水分の増減がないため新潟県の平地(1000hPa)に下降しても変化しないため、1000hPaでも16g/kgの混合比と言えます。16g/kgの等飽和混合比線から、この混合比は、1000hPaでは21℃で飽和することがわかります。この21℃が新潟県の平地の露点温度となります。

続いて相対湿度についてです。新潟県の平地の空気は、1000hPaでおよそ36.5℃となっており、飽和混合比は、等飽和混合比線からおよそ39g/kgです。一方で空気塊の混合比は、上述のとおり16g/kgです。相対湿度=混合比/等飽和混合比=16/39=0.41となりますので、10%刻みでは40%となります。