
①
前線逆転層は下層の寒気と上層の暖気の境目で、上層ほど気温が高くなっている成層状態のことです。
前線付近であるため、湿潤であり風向の鉛直シアーがあります。このような特徴を示すのは、920hPaから900hPaの層と370hPaから350hPaの層となります。920hPaから900hPaの層付近では風向は下層のから上層に向かって東から南に時計回りに変化しており暖気移流です。一方で370hPaから350hPaの層付近では、風向は上層に向かって北西から南西に反時計回りに変化しており、寒気移流です。これらをまとめますと、
下の逆転層 900hPa、暖気移流
上の逆転層 350hPa、寒気移流
②
これも①と同じように対象の層の風向が上方に向かって時計回りか反時計回りかで判断します。
750hPaから550hPaの層では風向は一様であり温度移流はほとんどないと言えます。
550hPaから450hPaの層においては、時計回りに風向が変化しており暖気移流となっています。また方向を示してとありますので、風向おおよそ西よりであることを確認し、東に暖気が移流していると答えられます。