第53回実技1 問3 (4)

図9と本州付近の前線を重ね合わせると下の図のようになります。

鉛直流の前線付近の特徴と地形の影響による特徴について考えます。

前線付近は暖気が寒気の上に上昇するため上昇流域が広がっています。

一方で地形の影響ですが、温暖前線のさらに北東側、東北地方北部では下降流となっています。山地に吹き付けた風がどのように上昇流や下降流を生み出すかを念頭に置きます。日本の内陸部にふきつけているのは赤矢印の温暖前線に吹き付けている南西風です。これが山地の南~南西斜面で上昇流を生み出し、北~北東側で山を越えた下降流を生み出します。

よってこれらをまとめると

前線付近および山地の南~南西斜面では上昇流域、山地の北~北東側では下降流域になっている。(44字)