(1) 温度風ベクトルの作図
①②それぞれ時間の950hPaと800hPaの風向と風速を見ていきます。

12日18時では、950hPaで南東の風10ノット、800hPaで南南西の風25ノットです。
13日18時では、950hPaで南東の風30ノット、800hPaで南南西の風50ノットです。
図に落とし込むと以下のようになります。

緑色のベクトルが温度風になります。下層のベクトルの先端から上層のベクトルの先端に向かうベクトルが温度風となります。
(2) 温度風と大気の状態

① 温度風と気温場
北半球において温度風は低温側を左手に見て吹くというのが、学科の知識です。
よって12日18時と13日3時のいずれも高温側は温度風の吹く向きの右側である南東側ということになります。
② 温度風と水平温度傾度
950hPaから800hPaの水平温度勾配ですが、この水平温度勾配と温度風の大きさは比例関係にあります。よって温度風ベクトルの大きい13日3時のほうが水平温度勾配が大きいです。
理由は、13日3時の方が温度風が強いため。(17字)
(3) 地形と風
① 上昇流と地形及び風

①問題で問われている領域を囲んでいます。地形と下層の上昇流の関係に着目します。地形と上昇流の関係といえば斜面に吹き付ける風による強制上昇について問われていると考えます。
南東風が吹き付ける、山地の東側付近に上昇流が分布していますので、
山頂から見て風上側の斜面を中心に上昇流が分布する。(25字)
となります。
② 地形の影響
要因は、地形による強制上昇となります。
(4) 対流不安定な層の解析
対流不安定とは上層に向かって相当温位が小さくなっている状況をいいますので相当温位に着目します。

尾鷲付近では900hPa付近に相当温位の尾根があり、そこから800hPa付近にLと書かれた相当温位の極小まで、上層に向かって相当温位が下がっていきます。それより上層では再び相当温位が上昇していくという成層状態です。
よって、900hPaから800hPaにかけて対流不安定ですので下端は900hPa、上端は800hPaです。
理由は、相当温位が上方に向かって低くなっている。(20字)
(5) 尾鷲上空の気象状況

①どちらの時間帯も、上層に向かって風向が時計回りに変化していますので暖気移流です。
②温度移流の強さは、下層風、上層風、温度風ベクトルからなる三角形の面積に比例します。

温度移流の大きさは温度勾配×温度傾度に沿った風速で求められますが、温度勾配の大きさは温度風ベクトル、温度傾度に沿った風速は紫のベクトルで表されます。よってこの三角形の面積が温度移流の大きさを表します。

三角形の面積は13日3時のほうが大きいので、温度移流は13日3時のほうが強いです。
③④13日3時には下層から上層まで上昇流となっています。12日18時よりも明らかに強いです。
⑤尾鷲付近では850hPa付近で相当温位が大きく、500hPa付近で相当温位が小さくなっています。この間が対流不安定であり、厚さは350hPaです。
⑥12日18時の対流不安定の層の厚さは(4)より100hPaですので、13日3時の方が厚いです。










