第55回実技2 問1(3)

赤外画像に低気圧中心を落とし込んでいます。一般的に赤外画像では、明るく写っている雲ほど温度が低い(=雲頂高度が高い)と言えます。中心付近や、西側の雲頂高度は低く、東側では団塊状の雲が非常に明るく写っていることから雲頂高度が高いことがわかります。以上のことから

地上低気圧の中心付近では雲頂高度が低く、中心の東側では雲頂の高い雲が南北に連なって(並んで)いる。(44字)

ちなみに学科の復習となりますが、寒冷低気圧付近では上空の寒気を伴っている状況で、下層では低気圧性循環の影響で、中心の東から南側にかけては南よりの風で暖湿空気が流入しやすいため、対流不安定となり積乱雲が発達しやすいのです。寒冷低気圧の南東象限で天候が悪くなりやすいというのはこのようなメカニズムによるものです。

これらをの背景を踏まえるとこの問題も解きやすいのではないでしょうか?