第55回実技1 問2(5)

上昇流域に関連する風の場ということですが、大きい風速がその先で小さくなるような風の場で収束が起き、上昇流となります。具体的には上図のように赤丸で示した55ktの風が、その先の青丸の位置で25ktになり収束しています。これが上昇流の要因となります。車の渋滞のようなイメージで、前が遅くなるとそこで風が詰まってしまいます。これを相当温位と風速の値に言及してまとめます。

321K以上の暖湿気塊が55ノットの南風により侵入し、陸上で25ノットに弱まる。(40字)

②答え方として、暖湿空気がどうなるとう書き方が指定されていますので、上昇流とが起こるには暖湿空気がどのような動きをすることによるものかを答えます。

強い上昇流を生み出す要因として考えられるのは地形や風向のシアーです。ここで地形図と温暖前線と暖湿な南風の位置関係を整理します。

温暖前線は関東地方では(4)で答えたとおり、千葉県付近、東海地方では(3)で答えた通り、未通過の御前崎や石廊崎よりは南側、通過済みの潮岬よりは北側を通ると考えられます。

暖湿空気は、温暖前線に乗り上げ上昇流を発生させるものと言えますので

暖湿空気が、温暖前線面に乗り上げる。(18字)

また、この南風は山地の南斜面にぶつかり上昇流となることもわかりますので

暖湿空気が、山地の南斜面に吹き付ける。(19字)