潮岬で温暖前線が通過したとされる16時から17時にどのような変化があったのかを確認します。まず気温が上昇しています。さらに風向が北よりから南よりに変化しています。これは温暖前線通過の際に起こる典型的な変化です。
これを意識して勝浦について見てみますと18時から19時の間に気温の急上昇と風向の急変が起こっていますので18時から19時に温暖前線が通過したといえます。
その他の地点について順番に見ていきます。
御前崎…21時から22時の間に気温の急上昇があり、風向の変化は19時頃から22時頃にかけて南よりに徐々に変化しています。徐々に変化しているので微妙なところですが、通過した時間帯は、これらの変化が終わる21時から22時が妥当です。
石廊崎…22時から23時の間に、気温の上昇と風向の変化が起きていますのでこの時間帯に前線が通過したと見られます。
八丈島…朝から正午過ぎぐらいまでの一般的な気温上昇はあるものの、前線が通過といえるような気温変化は不明瞭です。ただ風向の変化は16時頃に顕著であるためこの時間帯に通過と言えます。
東京…全期間にわたり、北よりの風で、特異な気温変化もないので、この期間には前線が通過していません。
銚子…気温の変化も不明瞭で風向変化も不明瞭ですが、風向は昼前から昼過ぎにかけて徐々に時計回りに変化しています。昼過ぎごろ前線が通過したと言えそうです。
水戸…18時から19時にかけて気温の変化と風向の変化が明瞭です。
よって8日21時においても地上前線が通過していない地点は、御前崎、石廊崎、東京です。