①気圧の尾根ですが図1の赤い領域です。
この気圧の尾根を図4に重ねると上図のようになります。等温線が南に凸となり、気温の谷になっていることがわかります。よって、
気圧の尾根付近は850hPa面の温度場の谷になっている。(28字)
②アムール川中流の高気圧は下図の赤で示した高気圧です。北緯53°東経125°にあります。
これを850hPaの天気図に落とし込むと、下図のようになります。
地上の高気圧よりも850hPaの高気圧のほうが北東側にあることがわかります。
この傾きと温度との関係ですが、等温線をみると高気圧の北東側のほうが、南西側よりも気温が高いです。高気圧の軸は地上から850hPaに向かい、北東に傾いているので高温側に傾いているといえます。
これらをまとめると、高気圧中心の軸は、地上から850hPa面にかけて高温側に傾いている。(34字)
③赤で示しているアムール川中流域の高気圧は、地上と850hPa面で確認できますが、青で示している沿海州北部の高気圧は850hPaではHの表示がなく、不明瞭となっています。よって沿海州北部の高気圧はアムール川中流域の高気圧よりも背が低いということです。
850hPaの高度は沿海州北部と比べアムール川中流域ので高くなっています。これは850hPaより下の層の気温が低く、層厚が小さいためです。また、850hPaの等温線をみても、アムール川中流域の高気圧は15℃の等温線付近にあるのに対し、沿海州北部の高気圧は12℃よりも低い位置にあります。
簡潔に理由を述べると下層の気温が低いとなります。