第54回実技2 問1(2)

まず、風速分布についてですが、進行方向の右側(赤い領域)においては、50kt以上の風速が多くを占め、左側(青い領域)では50kt未満の風速が目立ちます。風速については台風の進行方向の右側のほうが大きいようです。これは台風の進行方向の右側は、風向が台風の移動方向と一致し、風速が加算される影響によるものです。反対に、台風の進行方向左側は、移動方向と風向が反対向きなので、風速は相殺されて弱まります。

また風速が最大となっているところは、赤丸のところで80ktです。

これらをまとめると、台風の進行方向の右側で風速が強くなっており、中心のすぐ東で最も強い80ノットが予測されている。(47字)

次に、相当温位の分布の特徴ですが、台風中心付近で等相当温位線が閉じていて、周囲より相当温位が高いことがわかります。台風中心では、暖湿空気が供給され相当温位が高くなります。

よって、中心部の相当温位が最も高い。(14字)