SSIは850hPaの空気塊を500hPaまで持ち上げたときの温度と、500hPaで観測されている周囲の気温との差を表しています。
850hPaの空気は未飽和の空気ですので露点温度に達するまではオレンジで示した乾燥断熱線に沿って気温が下がります。
このときの850hPaの露点温度は12℃ですが、この露点温度も気圧が下がると青で示す等飽和混合比線に沿って変化します。
よって乾燥断熱線と等飽和混合比線の交点の780hPa、11℃あたりで凝結が始まります。そこからは赤の湿潤断熱線に沿って温度が低下していきます。また湿潤断熱線は曲線なので、両隣の紫で示した湿潤断熱線との間隔を維持するように引いてください(ここでは3:1ぐらい)。
500hPaまでもちあげた空気塊は周囲の空気より2℃高くなります。
SSI = 周囲の空気温度 – もちあげた空気温度
より-2℃となります。